LIF, ヒト, 組換え体, 培養上清
LIF(Leukemia Inhibitory Factor)は、白血病細胞の増殖を阻害し、マクロファージに分化誘導する因子として発見されました。他にも、神経分化、骨形成、脂肪細胞の脂質輸送、副腎皮質ホルモンの産生など、多くの機能が知られています。
また、LIFはマウスES細胞の分化抑制作用があるため、ES細胞の未分化状態を維持するために細胞培養時に用いられます。近年、ナイーブ型ヒトES細胞の誘導維持への使用も報告されています。
本品は、ヒトLIFの組換え体を含む培養上清です。
特長
- マウスES細胞の増殖、未分化状態維持に最適
- 安価
製品概要
- 由来 : BMT-10 cell-expressed human LIF
- 形状 : D-MEM(High Glucose) with L-Glutamine and Phenol red containing 10 % FBSを含む培養上清
- 0.2 μm フィルターろ過滅菌済み
- マイコプラズマ確認試験済み
- 実用希釈倍率 : 1 : 1,000
本品1mlは、1LのマウスES細胞培養用培地の調製に適しています。
分化抑制作用の確認
マウスES細胞培養時の形態確認
培地:G-MEM,0.1mmol/l 2-メルカプトエタノール,1mmol/lピルビン酸ナトリウム、1×NEAA,10% FBS
プレート:ゼラチンコート,12-wellプレート
細胞数:300 cells/well
培養条件:37℃,6日
染色:リーシュマン染色
アルカリホスファターゼ(ALP)活性の確認
培地:D-MEM(High glucose), 0.1mmol/l 2-メルカプトエタノール, 0.1mmol/l NEAA, 4mmol/l グルタミン, 15% FBS, 1×antibiotics
プレート:コラーゲン TypeⅠコート,12-wellプレート
細胞数:7,500 cells/well
培養条件:37℃,4日
本品を添加して培養したマウスES細胞(D3株)について、未分化マーカーであるアルカリホスファターゼ活性を、ファーストレッド基質を用いた染色により確認した。
製品一覧
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