成長阻害剤・変異誘発剤

成長阻害剤や変異誘発剤は、人類が植物を利用する過程で植物の形質をコントロール(制御・改変)するために使用されてきました。

成長阻害剤は、その名の通り植物の成長を抑制する化合物です。植物の成長制御のメカニズム解明に貢献するだけでなく、農作物の成長制御や雑草の抑制などに応用されています。また植物自身も成長阻害物質を積極的に利用していることが明らかになってきており、ある種の植物が他の植物の生育を阻害するために成長阻害物質を放出する「アレロパシー」という現象がいくつかの植物で観察されています。アレロパシーに使用される物質としてけい皮酸やヒドロキシけい皮酸、中性フェノールなどが知られています。

変異誘発剤処理は、放射線照射と並んで多用される突然変異の誘起法です。遺伝学における原因遺伝子の探索や目的の形質を備えた突然変異体の取得などに使用されます。変異誘発剤にはメタンスルホン酸エチル (Ethyl Methanesulfonate / EMS)などのアルキル化剤が一般的に使用されます。倍数体植物の作製にはチューブリンの重合阻害剤であるコルヒチンを使用します。

参考文献

島本功, 岡田清孝 監修, モデル植物の実験プロトコール -イネ・シロイヌナズナ編-, 秀潤社, 1996
今川和友, 山川民夫 監修, 生化学辞典 (第4版), 東京化学同仁, 2007

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