【連載】ライフサイエンス論文レビュー 「第1回 細胞外小胞 -PSアフィニティー法を用いた論文とそれにまつわる物語-」
本記事は、富士フイルム和光純薬 バイオ製品推進部 寅嶋 崇 が執筆したものです。
細胞外小胞 (EV)、それは脂質二重膜に包まれた直径100 μmほどの小胞。1946年のChargaffらの論文でその存在が明らかになってから、はや80年が経過した。細胞からの伝達分子として注目を浴びたEVは、タンパク質はもちろん、核酸 (DNA、RNA) 、脂質、糖鎖、代謝物を含み、ヒトを蝕むがんを含む種々の疾患マーカー (バイオマーカー) の探索に貢献するとされた。発見から当面はEV自体の構造...
