siyaku blog

- 研究の最前線、テクニカルレポート、実験のコツなどを幅広く紹介します。 -

分析

【テクニカルレポート】オンラインSPE-LC/MSシステムによる水中PFOA、PFOS及びPFHxSの全自動分析法の開発

本記事は、ChemGrowing Vol.28(2024年05月号)において、株式会社アイスティサイエンス 佐々野 僚一様に執筆いただいたものです。

ペルフルオロオクタン酸(PFOA)、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)はフッ素樹脂の加工助剤、塗料、撥水剤、乳化剤、消火剤、フライパンなど日常生活で広範囲に使用されている。これらの物質(総称"PFAS")は不揮発性で難分解性のため環境に長く残留することによる環境汚染や人体への様々な毒性の懸念が報告されており、各国で急速に規制が強まっている。

ライフサイエンス

エンドトキシン除去ゲル「セルファイン™ ETクリーン」開発秘話

本記事は、JNC株式会社 ライフケミカル事業部 営業部 戸所 正美 様にご執筆いただいたものです。

セルファイン ETクリーンはタンパク質に混入しているエンドトキシン(ET)の除去を目的に開発されました。既に20年以上の販売実績のある製品で、国内外の多くのユーザーに使用して頂いております。ETには人体や細胞に好ましくない発熱や炎症などを引き起こす作用があります。そのため、人体に入る医薬品(特に注射用医薬品)や細胞培養に使用する薬品からETを除去する事が必要となっております。

ライフサイエンス

iPS細胞を活用した治療の可能性を広げる低分子阻害剤

人工多能性幹細胞(iPS細胞、iPSC)は、扱いやすい遺伝子的特性と無限の増殖能力を有することから、患者一人一人に対する疾患モデリング、創薬、毒性評価、再生医療などでの活用が非常に期待されています。しかしながら、iPS細胞の臨床応用にはまだ課題があり、大規模で効率的な細胞培養方法の開発が求められています。

ライフサイエンス

未来への進化 日本発シングルユースバッグの開発ストーリー ~ステリテナーが切り開く未知の可能性~(後半)

本記事は、積水成型工業株式会社 永座 明様にご執筆いただいたものです。

みなさん、こんにちは!前回に続き、積水成型工業の3Dシングルユースバッグ「ステリテナー」にスポットを当て、ブロー成形という独自のアプローチで製造された立体型のフレシキブルバッグ。その未知なる可能性についてお伝えします。 今回は後編として、日本のバイオ現場のニーズに合わせた「日本発のシングルユースバッグ」を目指した製品開発についてご紹介します。

培養 ライフサイエンス 連載

【連載】〈幹細胞由来EV~治療、診断、化粧品への展開~〉第5回 細胞外小胞の治療・診断マーカーを開発する上での正確性の重要性

本記事は、和光純薬時報 Vol.92 No.2(2024年4月号)において、新潟大学大学院 医歯学総合研究科 消化器内科学分野 土屋 淳紀様に執筆いただいたものです。

近年、ヒトばかりでなく、植物、果実、細菌、酵母などあらゆる細胞が放出する細胞外小胞(extracellular vesicles)が、我々の生命活動の情報伝達手段の一つとして、重要であることが明らかになり疾病の診断から治療への応用まで幅広く研究が進められている。特に、細胞外小胞の中でも粒径100 nm前後のものを特に小細胞外小胞 (small extracellular vesicles;以下sE...

合成・材料 連載

【連載】〈フロー合成の魅力 ~安全・高効率なグリーンものづくりへ~〉第4回 フロー合成の未来 ~DXとの融合~

本記事は、和光純薬時報 Vol.92 No.2(2024年4月号)において、静岡大学 グリーン科学技術研究所 間瀬 暢之様に執筆いただいたものです。

このシリーズを通じて、フロー合成の魅力とグリーンものづくりへの応用について概観してきた。第1回目はフロー合成の安全性、効率性、そして環境に対する配慮に焦点を当てた。第2回目ではフロー合成の基本技術について掘り下げた。第3回目ではリネゾリドやロリプラムなどのフロー合成の実践例を紹介した。この最終回では、フロー合成とデジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation, DX...

分析 連載

【連載】〈LC/MS分析 −測定原理から様々な分野での活用例−〉第3回 LC-MS/MSを用いた医薬品不純物としてのニトロソアミン類の測定

本記事は、和光純薬時報 Vol.92 No.2(2024年4月号)において、株式会社 エービー・サイエックス 事業戦略推進本部 テクニカルマーケティング 建田 潮様に執筆いただいたものです。

ニトロソアミン(N-ニトロソアミン)類は、R2N-N=Oの化学構造を持つ有機化合物のグループであり、ほとんどの化合物が変異原性や発がん性を持つことが知られている。これらの化合物については環境影響や食物における影響などが知られていたが、医薬品においては2018年にバルサルタン原薬においてN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)およびN-ニトロソジエチルアミン(NDEA)の混入が発見され2)、その後日本...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】社会実装を目指す国産ゲノム編集技術CRISPR-Cas3

本記事は、和光純薬時報 Vol.92 No.2(2024年4月号)において、東京大学医科学研究所 先進動物ゲノム研究分野 吉見 一人様に執筆いただいたものです。

一般社会への応用が進むゲノム編集技術 ゲノム編集技術とは、文字通り、細胞ゲノム内の狙ったDNA配列を改変するツールのことです。2013年にCRISPR-Cas9技術が真核細胞で利用できることが報告されると、その効率と便利さから急速に研究に利用され、2020年には発見者であるEmmanuelle Charpentier氏とJennifer Doudna氏がノーベル化学賞を受賞しています。

ライフサイエンス

【前編】「ブロー成形」×「シングルユース」 ハードボトルとシングルユースバッグの融合 ~ステリテナーが切り開く未知の可能性~

本記事は、積水成型工業株式会社 永座 明様にご執筆いただいたものです。

みなさん、こんにちは!今回は積水成型工業の3Dシングルユースバッグ「ステリテナー」にスポットを当て、ブロー成形という独自のアプローチで製造された立体型のフレシキブルバッグ。その未知なる可能性についてお伝えします。

ライフサイエンス

ウエスタンブロッティングで失敗する原因は何?よくある問題と解決策をご紹介

「ウエスタンブロッティングの失敗の原因がわからない」「解決策が知りたい!」という方に、ウエスタンブロッティングでよく起こる失敗例を挙げ、その原因や解決策について解説します。ウエスタンブロッティングは、ライフサイエンス分野の基礎的な実験手法ですが、失敗の原因として、タンパク質量や抗体、ゲル、メンブレン、検出反応など、多くのことが考えられ、初心者のうちは何が原因かがわからないことも多いかと思います。本...

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