【連載】ライフサイエンス論文レビュー 「第2回 低分子化合物 -幹細胞研究を行うための高品質な未分化維持、分化誘導試薬-」
本記事は、富士フイルム和光純薬 バイオ製品推進部 木上 椋介 が執筆したものです。
人工多能性幹細胞 (iPS細胞) が世の中に登場してから20年が経過した。倫理面で展開が難しいとされたES細胞(Embryonic stem cell)の代替として、京都大学の山中氏が考案した処方により創生された。iPS細胞はその成り立ちからES細胞の下位互換として扱われた時期もあったが、もともと体細胞からの脱分化が極意であるため、自家/他家どちらの細胞もソースにすることができる。この性質が、他人...
