未分化維持/分化誘導試薬
ES/iPS細胞は、さまざまな細胞へ分化する多能性と、同じ性状を維持したまま分裂することができる自己複製能をあわせ持つ細胞です。
多能性の維持や特定の細胞への分化誘導には、シグナル伝達が関わっており、それらを低分子化合物により調節することで、効率よく多能性を維持したり、分化誘導することができます。同様な作用を持つものとしてサイトカインのような成長因子があります。しかし、成長因子は大腸菌や細胞により生産されるため、動物由来成分による汚染リスクや、ロット間の性能差がみとめられることがあります。一方、低分子化合物は、基本的に化学的に合成されるものであるため、動物由来成分による汚染リスクはありません。また確立されたプロセスにより合成されるため、ロット間の性能差はほぼ無く、安定した培養結果が得られます。
- 再生医療等製品の商業生産向け
- GMP管理GMP準拠 製品
- ISO9001管理MF 製品
- 創薬・再生医療の基礎研究向け
- ISO9001管理CultureSure™製品
- ISO9001管理一般研究用製品
学術コンテンツ
GMP準拠 製品
ICH-Q7(原薬GMP)に準拠した再生医療品等製品の商業生産向けの原材料です。GMP設備・管理体制で製造されています。2023年12月現在では、当社はY-27632を製造・販売しております。今後もラインアップを拡充していく予定です。
- GMP管理体制による文書化
- ISO 14644-1 クラス6相当のクリーンルームでの小分け
- 培地添加剤製造設備の専用化による汚染リスクの抑制
- プロセスバリデーション、分析バリデーション、洗浄バリデーションの実施
- 動物由来物フリー
- 生菌数試験、エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験、残留溶媒試験の実施
MF 製品
ISO9001管理の再生医療等製品の商業生産向けの原材料です。自主規格に基づいて管理された設備で製造されています。
- 培地添加剤製造設備の専用化による汚染リスクの抑制
- プロセスバリデーション、分析バリデーション、洗浄バリデーションの実施
- 動物由来物フリー
- 生菌数試験、エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験の実施
CultureSure™ 製品
ISO9001管理の基礎研究向けの製品です。一般の試薬に対して実施するJIS等の試験項目に加え、細胞培養用に安心してご使用頂くためにエンドトキシン試験やマイコプラズマ否定試験といった微生物に関する試験を行っています。また、粉末製品だけでなく、フィルター滅菌を行ったReady-to-Useの溶液製品もラインアップしています。
一般研究用製品
ISO9001管理の基礎研究向けの製品です。含量や溶状といったJIS等の試験項目を実施した製品です。
特注対応製品
化合物・容量・濃度等、お客様のご要望に応じた製品の提供を承ります。お気軽にご相談ください。