pH測定

pHはpH計で測定します。pH計はガラス電極及び参照電極からなる検出部、検出された起電力を増幅する増幅部及び測定結果を表示する指示部からなる装置です。
日本薬局方では、pH計は任意の1種類のpH標準液のpHを毎回検出部を水でよく洗った後、5回繰り返し測定するとき、pHの指示値の再現性が±0.05以内のものを用いるよう定めています。
当社では、pH計校正用のpH標準液を販売しております。

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pH計の校正方法

 

pH計の校正は2種類のpH標準液を用いて行います。

①電極を163-12151 中性りん酸塩標準液(pH6.86 at 25℃)に浸し、ゼロ校正用つまみを用い、pH標準液の温度に対する値に調整して校正する。ゼロ校正後、電極を純水で洗浄し、ろ紙等で軽くふき取る。
②予想されるサンプルのpHを挟むようなpH値をもつpH標準液を第二の標準液として,同様の条件でそのpHを測定する。
★予想されるpH値が酸性(pH7以下)の場合
166-12141 フタル酸塩標準液(pH4.01 25℃)または 151-01845 しゅう酸塩標準液(pH1.68 25℃)
★予想されるpH値がアルカリ性(pH7以上)の場合
203-08771 ほう酸塩標準液(pH 9.18 25℃)または037-16145 炭酸塩標準液(pH 10.01 25℃)
得られたpHが温度に対する値に一致しない場合はスパン校正用つまみを用い、規定のpHに一致させる。スパン校正後、電極を純水で洗浄し、ろ紙等で軽くふき取る。
③二つのpH標準液のpHが,調整操作なしに規定されたpH値に±0.05以内で一致するまで同様の操作を繰り返す。

※温度補償用つまみがある装置を用いる場合、目盛値をpH標準液の温度に合わせた後、校正を行う。
※校正が自動化された装置の場合、二つのpH標準液のpHが,規定された値に±0.05以内で一致することを定期的に確認する必要がある。
※pH計の操作はそれぞれのpH計によって異なりますので、ご使用のpHメーターの説明書をご確認ください。