ビタミン

活性酸素は動脈硬化を起こしやすくする過酸化脂質を作り出したり、がん・老化・免疫機能の低下などを引き起こします。人間の身体は本来、酵素によって活性酸素を抑える働きが備わっていますが、年齢を重ねるとともに体内で作られる酵素の量は減少していきます。活性酸素の働きを抑える抗酸化作用を持つビタミンのこと抗酸化ビタミンといいます。抗酸化ビタミンは、酵素によって処理しきれない活性酸素の働きを抑える抗酸化物質のひとつとして注目されています。
抗酸化ビタミンにはビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどがあります。
ビタミンAは、食品中にβ-カロテン(カロテノイドの一種)として多く含まれますが、β-カロテンには活性酸素の発生を抑え、取り除く働きがあります。
ビタミンEは、抗酸化作用のほか、細胞内に過酸化脂質が作られるのを抑える働きがあります。
ビタミンCもまた、過酸化脂質の生成を抑える働きを持っています。
このほかビタミン様作用物質※1と呼ばれ、厳密にはビタミンとは区別されるものの中にも、コエンザイムQ10など抗酸化作用を持つものがあります※2
ビタミンの分析法には、高速液体クロマトグラフ法や微生物学的定量法があります。当社では、これら分析の際に用いることがきるビタミン分析関連試薬群を取り揃えています。

  • 1:ビタミンの定義に当てはまらないものの、ビタミンと同様の生理作用がある物質
  • 2:厚生労働省HPより