血清/血清代替品 (再生医療)

動物細胞培養には、ウシ胎児血清(FBS:Fetal Bovine Serum)が広く使用されます。血清は、血液を凝固させて上清を回収したものですが、その凝固過程で血小板から種々の成長因子が放出されます。その結果、血清は種々の細胞増殖促進物質、細胞障害保護因子、栄養因子が含まれます。しかし、血清はロットごとにその組成が若干異なるため、この違いが細胞培養に様々な影響を及ぼす可能性があります。そのため、血清だけでなく、既知の成分で構成された血清代替品や、血小板からの抽出物が血清の代わりに細胞培養に使用されています。
本ページではES/PS細胞や間葉系幹細胞(MSC:Mesenchymal Stem Cell)のような幹細胞の培養に適した血清、血清代替品を紹介いたします。