有機ふっ素化合物(PFAS)分析

PFASは、有機ふっ素化合物のうち、少なくとも一個の完全ふっ素化メチル又はメチレン炭素原子を含む化合物をいい、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物(Per and Poly fluoroalkyl substances)の略称です。撥⽔・撥油性、難燃性、耐薬品性などの化学的性質を持ち、その性質から⼯業製品から⽇⽤製品にまで幅広く使⽤され、私たちの⽣活に⽋かせない化合物となっています。⼀⽅で、環境や⼈への影響が懸念されていることから、世界的に排出削減に向けた動きが進んでいます。環境中での残留性、⽣物蓄積性、⼈や⽣物への毒性が⾼く、⻑距離移動性が懸念される残留性有機汚染物質(POPs︓Persistent Organic Pollutants)の、製造及び使⽤の廃絶・制限、排出の削減、これらの物質を含む廃棄物等の適正処理等を規定しているPOPs条約では、PFASのうちPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)とそれらの代替物質であるPFHxS(ペルフルオロヘキサンスルホン酸)について製造・使用、輸出入を制限または禁止としています。
当社では、PFAS、PFOA、PFHxSをはじめ、各種PFASの標準液、溶媒、前処理カラムを取り扱っています。

OECD発行 Reconciling Terminology of the Universe of Per- and Polyfluoroalkyl Substances: Recommendations and Practical Guidance での定義 https://www.oecd.org/chemicalsafety/portal-perfluorinated-chemicals/terminology-per-and-polyfluoroalkyl-substances.pdf

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学術コンテンツ

国際条約によるPFAS規制

POPs条約(残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約)での規制状況

  • 2009年 附属書B(制限)PFOSとその塩及びPFOSF
  • 2019年 附属書A(廃絶)PFOAとその塩及びPFOA関連物質
  • 2022年 附属書A(廃絶)PFHxSとその塩及びPFHxS関連物質 附属書A(廃絶):製造・使用、輸出入の原則禁止 附属書B(制限):製造・使用、輸出入の制限

POPs条約(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/int/pops.html

日本におけるPFAS規制状況

化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)

  • 2010年 第一種特定化学物質 PFOSとその塩及びPFOSF

    「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されました(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/07/h0724-6.html

  • 2021年 第一種特定化学物質 PFOAとその塩

    「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されました(経済産業省)https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210416010/20210416010.html

  • 2024年 PFHxS若しくはその異性体又はこれらの塩

    化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律施行令の一部を改正する政令の閣議決定について(環境省) https://www.env.go.jp/press/press_02450.html

基準の制定状況

日本

水道水質基準

水質管理目標設定項目(暫定目標値) PFOS及びPFOA合算・・・50 ng/L (2020年)

水道水質基準に対応した混合標準液はこちらで紹介しております。PFAS(PFOS, PFOA, PFHxS等)分析用試薬

水質汚濁に係る環境基準

要監視項目 指針値(暫定) PFOS及びPFOA ・・・合算 0.00005 mg/L(50 ng/L)以下(2020年)

水道水質基準について(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/kijunchi.html

「水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準等の見直しについて」(第5次答申)について(環境省)https://www.env.go.jp/press/108066.html

水質汚濁に係る環境基準 試験用試薬

米国

第一種飲料水規則 (米国環境保護庁 EPA)

飲料水の生涯健康勧告値 PFOS 及び PFOA 合算 ・・・70 ng/L(2016年)

2023年3月にはEPA より、法的拘束力のある飲料水のMCL(最大汚染レベル(Maximum Contaminant Level)案 PFOS 4.0 ng/L、PFOA 4.0 ng/Lが示されています。

米国 EPA のニュースリリース(2023 年3月14日)について(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/001107933.pdf

EU

改正EU飲料水指令 (欧州化学物質庁 ECHA)

PFAS Total・・・0.50 μg/L※1 Sum of PFAS・・・0.10 μg/L※2 (2021年) ※1 パーフルオロアルキル化合物とポリフルオロアルキル化合物の合計値 ※2 ANNEX III Part B point 3 にリストアップされている20種類のパーフルオロアルキル化合物とポリフルオロアルキル化合物の合計値

Directive (EU) 2020/2184 of the European Parliament and of the Council of 16 December 2020 on the quality of water intended for human consumption (recast) (Text with EEA relevance) https://eur-lex.europa.eu/legal-content/EN/TXT/?uri=celex%3A32020L2184

EPA、ASTM、FDA、ISOの各Methodに対応する混合標準液はこちらで紹介しています。 AccuStandard社・CIL社 PFAS分析用試薬