トレーサー(代謝)

安定同位体トレーサー

代謝研究において、トレーサーの使用には歴史的に放射性同位元素が用いられてきました。しかし、安全性への懸念、およびNMRや質量分析などの分析技術・機器の発展に伴って、次第に安定同位体がトレーサーとして用いられるようになりました。2000年代以降、千を超える論文でがん代謝のトレーサーとして安定同位体が使われています。
安定同位体トレーサーを用いることにより得られる定量的なデータは、代謝フラックス分析(細胞内における代謝物質の変換速度の解析)にも不可欠であり、代謝経路内の特定の酵素やトランスポーターの動態変化を知ることができます。
CIL社では、安定同位体標識した様々な化合物を扱っており、がん代謝研究にもご活用頂けますのでご紹介頂します。

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