逆相クロマトグラフィー (C22、C30)
液体クロマトグラフィー(Liquid Chromatography: LC)は、定性、定量分析の際に混合物を分離する方法として一般的に使用される、移動相中の目的化合物と固定相との極性の差を利用して化合物を分離する手法です。液体クロマトグラフィーの中で、固定相の極性が移動相に比べ低いものは逆相分配クロマトグラフィー、反対に、固定相の極性が移動相に比べ高いものは順相分配クロマトグラフィーと呼ばれます。このLCにおける固定相(カラム)および移動相(溶媒)は化合物の分離に大きく影響するため、目的化合物に合わせたカラムと溶媒の選択が重要となります。
逆相クロマトグラフィーでは、シリカゲルにオクタデシル基(C18、ODS)を修飾させた充てん剤を使用したカラムが一般的に使用されていますが、ODSよりも高炭素含有率・長アルキル鎖長であるドコシル基(C22)やトリアコンチル基(C30)を修飾させた充てん剤の方が同族体に対して優れた分離能を示すことがあります。
当社ではWakopak® Naviシリーズをはじめとした、ドコシル基、トリアコンチル基修飾の充てん剤を使用したカラムを取り揃えております。下記製品ページでは各カラムの情報とそのアプリケーションデータを紹介しております。
学術コンテンツ
Wakopak® シリーズの情報(充てん剤、粒子径、圧力、pH範囲等)
製品ラインアップ
シリーズ名 | 化学修飾基 | 特長 |
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Wakopak® Wakosil®-II 5C22 | ドコシル基 (C22) |
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Wakopak® Navi C22-5 |
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Wakopak® Navi C30-5 | トリアコンチル基 (C30) |
アルキル鎖長の違い(C18、C22、C30)による分析比較 (Wakopak® Naviシリーズ)
アルキル鎖長が長くなると
同族体の分離能が改善される場合があります