ナノ粒子の観察・計測 ナノ粒子解析システム NanoSight Pro
日本カンタム・デザイン㈱- 単一ナノ粒子のサイズ・個数測定
- ブラウン運動の観察可能
- 簡単操作
- 進化したNTA解析ソフトウエア
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概要
Nanosight Pro(ナノサイト プロ)はナノ粒子トラッキング解析(NTA)法により液中に存在するナノ粒子の特性評価を行います。
液中に存在するナノ粒子のブラウン運動の速度を、リニューアルされた専用ソフトウエアで解析することで高分解能かつリアルタイムに粒子径および粒子個数濃度分布のグラフを得ることができます。
特長
①ナノ粒子の可視化 ブラウン運動観察 (散乱光画像の取得)
レーザーを水平方向に照射し、ナノ粒子からの側方散乱光を、対物レンズで可視化します。
サンプル液にレーザを照射するとサンプル液に含まれるナノ粒子から散乱光が発せられます。これをsCMOSカメラを介して画像化します。粒子数情報や分散状態を視覚的に確認すること可能です。また動画画像として保存できます。
②ナノ粒子トラッキング解析(NTA解析)
粒子径ごとのブラウン運動速度の違いをもとに解析します。
散乱光としてとらえられた粒子1つ1つの動きをトラッキングし、各粒子の移動速度(拡散係数)から液中における粒子径を算出します。
解析には一般的なDLSと異なり屈折率情報を必要としません。
③リアルタイムで個数濃度分布グラフの作成
ナノサイトでは解析結果として個数分布グラフ(横軸:粒子径、縦軸:粒子数濃度)を得ることができます。1つ1つの粒子の拡散係数から粒子サイズを算出するため、一般的なDLSのように光強度に依存することがありません。
ワイドレンジ&ユニークな測定原理
- 最大10~1000nm ※1
- 粒子のブラウン運動速度から粒子径を算出
- 個数のカウント
- 粒度分布図(個数ベース)
- 3Dプロット(粒子径 vs 粒子数 vs 散乱強度)
- 蛍光標識した粒子の観察・測定
リニューアルした解析ソフトウェア - NS Xproler -
解析ソフトウエア『NS Xproler』は使いやすさを向上させつつ、豊富なユーザアシスト機能を搭載し、条件設定に要する時間が短縮され、分析に最適な測定条件を提供します。そして、解析には機械学習を活用し、強力かつスマートな自動化を実現しました。粒子の識別と追跡が効率的に行われることで解析の効率が向上し、ヒューマンエラーを排除し、精度の高いデータを提供します。優れたレポート機能により、測定から報告まで非常にスムーズに行うことができます。
独自の計測技術 "Nanoparticle Tracking Analysis (NTA)"
各粒子のブラウン運動量をもとに粒子径を算出する測定手法です。
ソフトウェアで求めた個々のブラウン運動量(Dt)を「ストークス・アインシュタイン式(下式)」より粒子径を算出します。
仕様
型式(ベースシステム) | NanoSight Pro |
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高感度型sCMOSカメラ | 検出可能粒経:10 ~ 1000 nm |
対応粒子数濃度 | 粒子106~109 個/mL |
必要サンプル量 | 250 μL 未満 |
解析手法 | ナノ粒子トラッキング解析(NTA) |
解析ソフトウェア | NS Xproler |
搭載可能レーザー波長 | 赤/緑/青/紫 |
紫色:405 nm/青色:488 nm/緑色:532 nm/赤色:642 nm | |
搭載可能蛍光フィルタ | 430nm/500nm/565nm/650nm |
温度調節モジュール | 室温 -5℃ ~ 最高70 ℃ ※自動温度監視機能搭載 |
本体寸法(W×H×D) | 250 mm × 340mm × 350mm |
本体重量 | 11 kg |
電源 | 100-240V AC, 50-60Hz, 4.0A |
主要構成機器 | 測定機器本体 測定モジュール 解析用PC モニター |
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アプリケーション例
◆エクソソームとマイクロベシクル (Exosomes and Microvesicles)
細胞信号伝達機能を有するマイクロベシクルおよびナノベシクル (エクソソーム) はバイオマーカーとしての可能性にますます注目が集まっています。NanoSightは最小30 nmまでのこれら粒子の可視化と個数測定を可能とし、速く堅実な特性評価を導き出します。標準的なフローサイトメトリーの検出限界より1桁低いサイズを測定でき、さらに適切な蛍光標識によりスペシエーション分析が可能となります。
◆ウルトラファインバブル (Ultra Fine Bubbles)
◆ウイルス研究とワクチン
ウイルスやバクテリオファージ、それらの凝集体のサイズと個数を計測することは、ウイルス・ファージ治療法の開発と検証 (バリデーション) において重要です。NanoSightはわずか数分で全ウイルス数濃度を計測することを可能とし、従来法である感染力価測定に急速に取って変わっています。分散性または凝集性の定量的測定は、リアルタイム観察により正しさを確認できます。
◆タンパク質の凝集 (Protein Aggregation)
バイオ医薬品の製造 (細胞培養、精製、製剤、包装および保存など) における多くの作業工程において、タンパク質の凝集は発生します。凝集の状態および経時変化を測定することは、製品の安定性改善を可能とし、工程の最適化に大きく寄与します。NanoSightは30-1000 nmまでのタンパク質凝集体のサイズと粒子数を測定することができます。
◆薬物送達システム (Drug Delivery)
◆ナノ粒子毒性 (Nanoparticle Toxicology)
◆環境毒物学 (Ecotoxicology)
◆総ウイルス力価 (Total Viral Titer)
◆凝集体の測定 (Measurement of Aggregatio)
◆遺伝子導入 (Gene Delivery)
◆バクテリオファージ (Bacteriophage)
◆サブユニットワクチン (Subunit Vaccine)
◆ウイルス様粒子 (Virus Like Particles)
価格表
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
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