酸化還元滴定

酸化還元滴定

酸化還元滴定は、酸化剤または還元剤の規定液・標準溶液を用いて、分析対象化合物を完全に酸化または還元するのに要する酸化剤または還元剤の量を測定し、その化合物を定量する方法です。

酸化剤としてよく使用されるのは、過マンガン酸カリウム (KMnO4) 、よう素 (I2) などで、還元剤として用いられるものには、チオ硫酸ナトリウム (Na2S2O3) 、しゅう酸ナトリウム (Na2C2O4) などがあります。

過マンガン酸カリウム(KMnO4)は、酸化還元滴定により還元されて過マンガン酸カリウム自身の紫色が無色に変化します。終点に達すればきわめて少量の過剰のMnO4により淡紅色となり、終点を判定することができます。

学術コンテンツ

酸化還元指示薬の例

指示薬 還元形の色 酸化形の色 E゜(V)
フェノサフラミン 無色 0.25-0.26
メチレンブルー 無色 0.532
バリアミンブルー B 無色 赤紫 0.68
ジフェニルアミン 無色 0.776
ジフェニルベンジジン 無色 0.776
ジフェニルアミンスルホン酸 無色 赤紫 0.84
バリウム塩
ジメチルフェロイン 黄緑 0.97
フェロイン 淡青 1.06
メチルフェロイン 淡青 1.08
引用文献
・高純度化技術大系 第1巻 分析技術
・化学大辞典