フロー反応用触媒
固定化触媒 (固体触媒、固相触媒)を用いたフロー反応は、自動化や装置の小型化、熱エネルギーの削減などの利点があります。また、触媒種やカラムのサイズを変えれば多様な反応や生産量のコントロールも可能です。さらに触媒の混入が少ない生成物が得られることからグリーンケミストリーの観点で理想的です。
触媒を担体に固定化すると、触媒活性の低下や、流通時のカラム内圧上昇、担体の膨潤・収縮による送液状態の変化といった課題もあります。また、担体の種類・粒子径・細孔径、触媒の担持方法、カラムへの触媒充てん量、背圧調整等の検討が必要とされています。
これらの課題に対して、圧力損失を低減できるフロー反応用の触媒や、常圧でも反応する高活性な触媒の検討を提案しております。