有機金属反応剤

有機金属反応剤(organometallic reagent)は、広い意味として分子内に金属元素を有する反応剤であり、脱プロトン化によって活性種を発生させたり、基質と直接反応する求核剤として用いられます。

例えば、有機Li反応剤は、ハロゲンとの交換反応によって、新たな活性種としてリチオ化体を生成するほか、その他の有機金属種と金属を交換するトランスメタル化反応にも用いられます。
また、Grignard反応剤は、カルボニル化合物などへの求核付加反応によってアルキル基やアリール基を導入する場合などに用いられます。