生理活性物質

生理活性物質とは生命現象に微量で関与し、影響を与える化合物です。ビタミンや補酵素、ホルモン、抗生物質、神経伝達物質、サイトカインなどが例として挙げられます1)。生理活性物質は主に生体機能の調節に働いており、医薬品の候補化合物としても研究が進められています。

厳密には生理活性物質は生体の中に本来存在するものを指し、毒や医薬品などを含みません。毒や医薬品を含む場合は、生物活性物質と呼ばれます2)が、本ページでは生体に作用する化合物をまとめて広義の「生理活性物質」としています。

参考文献

  1. 大木道則, 大沢利昭, 田中元治, 千原秀昭 編, 化学辞典, 東京化学同仁, 1994
  2. 日野 亨 著, 生物活性化合物と生理活性物質という言葉の使い方について, ファルマシア 34(7), 716-717, 1998