逆相クロマトグラフィー (C1 (TMS)、C4、C8)
液体クロマトグラフィー (Liquid Chromatography: LC)は、定性、定量分析の際に混合物を分離する方法として一般的に使用される、移動相中の目的化合物と固定相との極性の差を利用して化合物を分離する手法です。液体クロマトグラフィーの中で、固定相の極性が移動相に比べ低いものは逆相分配クロマトグラフィー、反対に、固定相の極性が移動相に比べ高いものは順相分配クロマトグラフィーと呼ばれます。このLCにおける固定相 (カラム)および移動相 (溶媒)は化合物の分離に大きく影響するため、目的化合物に合わせたカラムと溶媒の選択が重要となります。
逆相クロマトグラフィーでは、シリカゲルにオクタデシル基 (C18、ODS)を修飾させた充てん剤を使用したカラムが一般的に使用されていますが、保持の強い化合物を早く溶出させたい場合や、移動相の有機溶媒の比率を高くできない場合はODSよりも低炭素含有率・短アルキル鎖長であるトリメチルシリル基 (C1、TMS)やブチル基 (C4)、オクチル基 (C8)を修飾させた充てん剤の方が有効な場合があります。
当社ではTMS、C4、C8修飾の充てん剤を使用したカラムをWakopak® Wakosil®シリーズとして取り揃えております。下記製品ページでは各カラムの情報とそのアプリケーションデータを紹介しております。
学術コンテンツ
Wakopak® シリーズの情報(充てん剤、粒子径、圧力、pH範囲等)
製品ラインアップ
シリーズ名 | 化学修飾基 | 特長 |
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Wakopak® Wakosil® TMSシリーズ | トリメチルシリル基 (C1、TMS) |
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Wakopak® Wakosil® C4シリーズ | ブチル基 (C4) |
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Wakopak® Wakosil® / Wakosil®-II C8シリーズ | オクチル基 (C8) |
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- Shimizu, Y. et al.: J. of Chromatog. B, 754, 127 (2000).
炭素含有率の違い (C1、C4、C8、C18)による疎水性化合物の溶出時間比較
出
時
間
ODS (C18)カラム
(炭素含有率: 20%※)
※Wakosil® 5C18の炭素含有率
C8カラム (炭素含有率: 12%※)
※Wakosil® 5C8の炭素含有率
C4カラム (炭素含有率: 8%※)
※Wakosil® 5C4の炭素含有率
TMSカラム (炭素含有率: 4%)
測定対象、分析条件については「こちら」をご参照ください。