DNAライブラリー

DNAライブラリーとは、断片化したDNAをベクターに組み込んだクローンのコレクションです。従来、遺伝子クローニングを行う際は組織や細胞から核酸を取得する必要がありましたが、この工程には多大な時間と労力が必要でした。一方、現在ではクローニングされたDNAがライブラリー化されており、組織や細胞から核酸を取得せずにDNAクローンを得ることが可能です。当社は国立研究開発法人理化学研究所の理研ベンチャー制度にもとづき設立された株式会社ダナフォームが提供しているDNAクローンを取り扱っています。

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DNAライブラリーとは?

DNAライブラリーとは、断片化したDNAをベクターに組み込んだクローンのコレクションです。組み込むDNAの種類によってゲノムライブラリーとcDNAライブラリーなどと呼ばれます。解析する遺伝子領域や発現させるタンパク質が多種類に及ぶ場合、このようなライブラリーを使用することで、それぞれのDNAを研究者が個別にクローン化する労力がかからずに済みます。

ゲノムライブラリーはゲノムDNAを断片化し、ベクターに組み込んだものです。挿入断片は数十~数百kbと長く、ベクターにはファージベクターや人工染色体(BACやYAC)などが選択されます。

一方、cDNAライブラリーはタンパク質をコードするmRNAに相補的なcDNAをベクターに組み込んだもので、ゲノムライブラリーに比べて挿入する鎖長は短く、ベクターにはプラスミドベクターやファージベクターが用いられます。遺伝子によっては組織や成長ステージによってmRNAのスプライシングパターンが変化する為、組織やステージ毎に分けて販売されている場合もあります。