富士フイルム和光純薬のワンストップ研究サポート
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サンプル調製
iPS細胞(iPSCs)や間葉系幹細胞(MSCs)は、分化能と増殖能を維持するために適切に管理された環境下で培養されています。iPSCsはY-27632やbFGFなどにより未分化状態を保ち、CHIR99021やアクチビンAによって臓器特異的な細胞への分化やオルガノイド形成を促進します。こうした分化は疾患モデルの作製や再生医療研究において重要な役割を担っています。MSCsはサイトカインで特性を維持しており、分泌する細胞外小胞(EV)、特にエクソソームは細胞治療や診断への応用が期待されています。富士フイルム和光純薬では、各種培地や添加剤、分化誘導試薬に加え、分化後のスフェロイドやオルガノイドの透明化試薬も豊富に取り揃えています。
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特性評価
分化後の細胞やオルガノイドは、マーカーの発現や純度、機能を評価するために、ELISA、フローサイトメトリー、抗体を用いた各種アッセイで解析されます。富士フイルム和光純薬では、神経科学、ミクログリア、がん、代謝、免疫・炎症など多岐にわたる研究分野で活用できる、バイオマーカー研究用の抗体やELISAキット、簡便なアッセイキットを豊富に取り揃えています。
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解析
細胞から分泌される細胞外小胞(EV)は、細胞間の情報伝達ツールとして注目されています。EVに内包されるRNAやタンパク質の解析は、細胞のシグナル伝達や分子内容、機能的役割を理解するために重要です。これらの解析には、CD9、CD63、CD81などのテトラスパニンをターゲットとした抗体やELISAキット、さらに精製されたEVに特化したRNA抽出・定量キットが一般的に使用されています。
うつ病
うつ病(大うつ病)は、長期間続く抑うつ気分や興味・喜びの喪失を特徴とする気分障害です。主な症状には易疲労感や睡眠障害、罪責感などがあり、人口の約10%が一生に一度は発症すると言われています。ストレスなど多様な要因で発症し、発症機序についてはモノアミン仮説やHPA系障害説、脳内炎症説、BDNF仮説など複数の理論が提唱されていますが、未だ明確なメカニズムは解明されていません。そのため、より効果的な早期診断と治療法の確立に向けて、世界中でさまざまな研究が活発に進められています。
製品ラインアップ
抗体/アッセイキット

未分化維持/
分化誘導試薬

受託サービス
アルツハイマー病
アルツハイマー病は、死後脳にみられる老人斑と神経原線維変化を特徴とし、認知症の主な要因の一つです。
Aβの沈着とTauの蓄積が主な特徴であり、これらの分子が発症や進行にどう関与するか長らく議論されています。これまでに様々な仮説が提唱されていますが、その中でも⽀持されているアミロイドカスケード仮説では、特に毒性の高いAβ42が神経細胞に作用し神経原線維変化を引き起こし、神経機能障害や細胞死を招くとされています。APPやプレセニリンなどの遺伝子が家族性アルツハイマー病の原因として報告される一方、多くの治療薬は臨床試験で有効性を示せず、仮説の詳細は再検証されています。近年は細胞内のAβオリゴマーの毒性に注目が集まっていますが、そのメカニズムは未解明であり、さらなる研究が求められています。こうした背景のもと、抗Aβ抗体やELISAキット、AβオリゴマーやTau関連試薬などが研究に活用されており、世界中で発症メカニズム解明と治療法開発に向けた研究が進められています。
製品ラインアップ
未分化維持/
分化誘導試薬

受託サービス
パーキンソン病
パーキンソン病は、中脳の黒質にあるドーパミン神経細胞の変性と減少を特徴とする神経変性疾患で、運動障害や非運動症状を引き起こします。病理学的には、αシヌクレインが異常に蓄積・凝集してレビー小体を形成することが知られています。発症メカニズムは完全には解明されていませんが、αシヌクレインの異常な蓄積が神経細胞死を誘導することが中心的な仮説とされています。遺伝的要因や環境因子も関与すると考えられており、多様な経路が研究されています。
製品ラインアップ
抗体/アッセイキット

未分化維持/
分化誘導試薬

受託サービス
ミクログリア研究
ミクログリアは中枢神経系の免疫を担うグリア細胞の一種で、サイトカインの放出や異物・死細胞の貪食、シナプスの剪定を通じて神経機能の維持に重要な役割を果たしています。従来は炎症応答性の活性化型ミクログリアの研究が中心でしたが、近年では正常な脳の発達過程においても神経回路形成に関与し、不要なシナプスを除去して機能的な回路の成熟に寄与していることが明らかになっています。この機能異常は自閉スペクトラム症(ASD)などの神経発達障害の原因となる可能性があり、ミクログリアのシナプス貪食能を促進することで治療の可能性も期待されています。
一方で、過剰な活性化はアルツハイマー病やALSなどの神経疾患の発症・進行に関与しており、これらの疾患解明や治療法の開発において注目されています。
製品ラインアップ
抗体/アッセイキット

受託サービス
線維化研究(肺、肝臓)
線維化とは、結合組織が異常に増殖し、線維芽細胞が産生するコラーゲンなどの細胞外基質(ECM)が過剰に蓄積する現象です。これはウイルス感染や自己免疫反応、組織損傷などを契機に起こり、慢性的な炎症が続くことでECMが過剰に蓄積し、組織の機能不全を招きます。こうした線維化は特発性肺線維症、肝硬変、慢性腎臓病、関節リウマチなどの疾患で認められます。また、がん周囲の線維化は、がん細胞と複雑に相互作用することで、腫瘍の悪性化に寄与していることも明らかにされています。
製品ラインアップ
抗体/アッセイキット

未分化維持/
分化誘導試薬

受託サービス
がん研究
がん(悪性腫瘍)は、正常な細胞の遺伝子に異常が生じて発生する悪性の細胞の増殖であり、周囲の組織に浸潤し、さらに他の臓器へ転移することが特徴です。健康な体内でもがん細胞は日々発生しますが、免疫がこれを排除しています。しかし免疫機能が低下するとがん細胞の増殖を抑えきれず、無秩序に拡大し進行します。がん治療は従来の手術や化学療法に加え、分子標的薬や免疫療法といった新しい方法が発展しています。これらの治療法の研究には、がん細胞の特定タンパク質を検出する抗体やELISAキット、細胞の状態を解析するためのフローサイトメトリー用抗体などの研究試薬が不可欠です。
製品ラインアップ
培地

抗体/アッセイキット

未分化維持/
分化誘導試薬

受託サービス
糖代謝
食物の炭水化物は消化されてグルコースとなり、血液を通じて全身の細胞にエネルギーを供給します。膵臓から分泌されるインスリンは、細胞へのグルコース取り込みを促進し、余分なグルコースはグリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵されます。
糖尿病はインスリンの不足や機能低下により血糖値が高くなる疾患で、進行すると網膜症や腎症などの合併症を引き起こします。GLP-1やGIPといった消化管ホルモンはインスリン分泌を調整し、血糖値のコントロールに重要な役割を果たしています。
製品ラインアップ
細胞

抗体/アッセイキット

未分化維持/
分化誘導試薬

受託サービス
脂質代謝
脂質は細胞膜の主要な構成成分であり、細胞の構造と機能を維持する上で欠かせない役割を果たしています。また、炭水化物やタンパク質と並ぶ重要なエネルギー源としても機能し、体内でのエネルギー貯蔵やホルモンの合成にも関与しています。
脂質は脂肪酸、中性脂肪、リン脂質、コレステロールなど多様な形態で存在し、それぞれが生体内で特有の役割を担っています。一方で、脂質代謝に異常が起こると、肥満や糖尿病、動脈硬化、脂肪肝などの生活習慣病のリスクが高まることが知られており、健康維持には適切な脂質バランスの管理が重要です。
近年では脂質異常症のメカニズム解明や脂質代謝を標的とした治療法の開発が進められており、これらの研究は生活習慣病予防や改善に大きく貢献しています。
製品ラインアップ
培地

抗体/アッセイキット

未分化維持/
分化誘導試薬

- bFGF/FGF2
- CEPT cocktail
- Y-27632
- 肝臓オルガノイド作製試薬
- A-83-01
- CHIR99021
- DAPT
- Dexamethasone
- 腸オルガノイド作製試薬
- A-83-01
- CHIR99021
- DAPT
- Forskolin
- MSC由来脂肪細胞作製試薬
- PDGF
- FGF
- TGF-β
- IGF
- IBMX
- Dexamethasone
- Indomethacin
- Pioglitazone Hydrochloride
受託サービス
腎機能
腎臓は血液中の老廃物や塩分をろ過し、尿として排出することで体内の恒常性を保っています。
しかし、腎機能が低下すると水分や塩分のバランス調整が困難になり、さまざまな健康障害を引き起こします。腎臓病は高血圧や糖尿病、肥満といった生活習慣病が原因となることが多く、早期の発見と治療が不可欠です。特に糖尿病性腎症では、初期段階で微量アルブミン尿が現れることが特徴とされています。
製品ラインアップ
細胞

抗体/アッセイキット

未分化維持/
分化誘導試薬

受託サービス
肝機能
肝臓は栄養素の貯蔵や有害物質の解毒、消化液の合成など、多様な代謝機能を担う重要な臓器です。肝臓病は肝炎ウイルス感染や肥満、糖尿病などの生活習慣病が主な原因であり、初期には自覚症状が乏しく診断が遅れやすい点が問題となっています。肝機能の低下は、血液中のALT、AST、GLDH、ALP、アンモニア窒素などのバイオマーカーによって評価され、早期発見や治療介入の指標として利用されています。近年ではこれらのマーカーの精度向上や新たな診断技術の開発が進み、肝疾患の管理に役立っています。
製品ラインアップ
細胞

抗体/アッセイキット

未分化維持/
分化誘導試薬

受託サービス
細胞治療
細胞治療は、患者自身や他者から採取した細胞を用いて病気の治療や機能回復を図る先進的な医療技術です。特に、T細胞を遺伝子改変してがん細胞を特異的に攻撃するCAR-T細胞療法は、難治性の血液がんを中心に顕著な治療効果を示し、がん免疫療法の中でも注目を集めています。
細胞治療の効果や安全性を確保するためには、細胞の品質や機能を厳密に評価するためのバイオマーカーの活用が欠かせません。これにより、製造過程での品質管理はもちろん、投与後の患者の応答評価や副作用のモニタリングにも重要な役割を果たしています。
また、間葉系幹細胞(MSC)は再生医療や免疫調節に用いられるほか、MSCが分泌するエクソソーム(細胞外小胞、EV)も、細胞間の情報伝達や治療効果の担い手として注目されています。MSC由来EVは、抗炎症作用や組織修復効果を持つことが報告されており、細胞を用いない治療の新たな可能性として期待されています。
製品ラインアップ
培地/血清

未分化維持/
分化誘導試薬



