脳科学を革新する光学的アプローチ

SCALEVIEW®-S

データ提供元:
国立研究開発法人理化学研究所
脳神経科学研究センター細胞機能探索技術研究チーム / 光量子工学研究センター生命光学技術研究チーム
濱裕先生、星田哲志先生、宮脇敦史先生
協力:オリンパス株式会社

ScaleS技術は、尿素とソルビトールを主成分とする組織透明化試薬群から構成されます。

当技術を開発した理化学研究所の脳神経科学研究センターおよび光量子工学研究センターはさらなる改良を行い、優れた透明化能力と微細構造や蛍光シグナルを保持する能力を併せ持つバージョンを作製しました。

当社は理化学研究所よりライセンスを受け、これら成果物をセット化し、このたびSCALEVIEW®-Sの製品化に至りました。


SCALEVIEW®-Sは、蛍光タンパク質を含む生体標本を透明化するだけでなく、分厚い標本を抗体や蛍光色素で標識する工程にも威力を発揮し、特に脳組織病理標本の解析ツールとして活躍することが期待されます。


SCALEVIEW®-S Trial Kitは、SCALEVIEW®-S0からSCALEVIEW®-SMtの6種で構成されています。各試薬を用いて、透明化を行うことが可能なキットです。

SCALEVIEW®-S 組織透明化プロトコル例

マウス脳半球由来の1-2 mm厚スライスの場合

(※試薬使用量の目安は、透明化処理及びマウンティングで各5 mLです。)

  • 組織透明化プロトコルにおいては、サンプルサイズにより、使用する試薬量、処理時間が変わるので注意が必要です。
    また、サンプルはできるかぎり灌流固定後に摘出・再固定してください。

SCALEVIEW®-Sを用いたマウス脳の透明化例

左から順に、マウス脳スライス(1 mm厚)のSCALEVIEW®-S処理前後、マウス脳半球のSCALEVIEW®-S処理前後

YFP-H lineマウスの透明化全脳を2光子励起顕微鏡で観察 ---大脳基底核部位を段階的にズームイン---

免疫組織染色:AbScale プロトコル

マウス脳半球由来の1-2 mm厚スライスの場合

(※試薬使用量の目安は、前処理は各試薬:10 mL、抗体染色:1.5 mL、透明化:10 mL、マウンティング:10 mLです。)

* AbScale Solution : 0.33 M 尿素、0.1 %(wt/vol) Triton X-100を含むPBS(-)溶液

アルツハイマーモデルマウス(17ヶ月齢)脳スライス(2 mm厚)のAbScale法による免疫組織染色画像例

蛍光色素染色:ChemScale プロトコル

マウス脳半球由来の1-2 mm厚スライスの場合

(※試薬使用量の目安は、前処理は各試薬:10 mL、蛍光色素染色:8 mL、洗浄:10 mL 、透明化:10 mLです。)

ChemScale処理(PI染色)したYFP-H lineマウスの脳半球スライス(2 mm厚)を共焦点レーザー走査型顕微鏡(倒立)を用いて観察

SCALEVIEW®-S Neurosphereの観察例

Neurosphereの場合

(※試薬使用量の目安は、前処理および透明化は、各試薬:1.2 mLです。  ※抗体染色は、AbScaleプロトコルに基づきます。)

* 透明化後、1.5 %(wt / vol)アガロースを用いて包埋し不動化します。

アダルトラットの海馬から調製した神経幹細胞のNeurosphereの3次元免疫染色 ---AbScale法を使用---

アプリケーションガイド

参考文献

  1. Hama,H.et al. : Nature Neuroscience, 14, 1481(2011).
  2. Hama,H.et al. : Nature Neuroscience, 18, 1518(2015).
  3. Hama,H.et al. : Protocol Exchange (2016), doi:10.1038/protex.2016.019

製品一覧

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  • 掲載されている試薬は、試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
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