再生医療分野の研究に

オルガノイド培養 低分子化合物

2006年のiPS細胞樹立の発表後、iPS細胞に関わる文献が数多く発表されています。様々な文献で、ES細胞・iPS細胞などからのオルガノイド培養時に使用されている低分子化合物を取り揃えました。Ready-to-useの溶液製品も好評発売中です。ぜひご利用ください。
エンドトキシン試験やマイコプラズマ試験を実施したCultureSure™ シリーズもございます。
オルガノイド培養以外にも、ES細胞・iPS細胞実験の各種用途に使用できる低分子化合物をラインアップしています。

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ラインアップ

A-83-01,MF

長期的なオルガノイド成長のための添加剤として一般的に使用されます。本製品は、ISO9001 管理の再生医療等製品の商業生産向けの原材料です。製造工程や分析法のバリデーション、変更管理を実施し、恒常的に安定した品質の製品を得られる体制で製造しています。エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験、生菌数試験など実施済みの製品です。
別名:TGF-βRⅠ Kinase InhibitorⅣ

CultureSure® A-83-01

創薬・再生医療の基礎研究向けに開発された、動物由来物フリーのISO9001 管理品です。エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験済みの製品です。

CHIR99021, MF

選択性の高いGSK-3β阻害剤です。様々な臓器のオルガノイド作製時に使用されます。
本製品は、ISO9001管理の再生医療等製品の商業生産向けの原材料です。製造工程や分析法のバリデーション、変更管理を実施し、恒常的に安定した品質の製品を得られる体制で製造しています。エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験、生菌数試験など実施済みの製品です。

参考文献

Mahe, MM., et al. : Curr. Protoc. Mouse Biol., 3, 217 (2013).
Xia, Y., et al. : Nat. Protoc., 9, 2693 (2014).
Koeler, KR., and Hashino, E. : Nat. Protoc., 9, 1229 (2014).
Dye, BR., et al. : Elife, 4, e05098 (2015).
Fujimori, K., et al. : Stem Cell Reports., 9, 1 (2017).
Hoang, P., et al. : Nat. Protoc., 13, 723 (2018).
Wimmer, RA., et al. : Nature, 565, 505 (2019).
Noor, N., et al. : Adv. Sci. (Weinh), 6, 1900344 (2019).

CultureSure® CHIR99021

創薬・再生医療の基礎研究向けに開発された、動物由来物フリーのISO9001 管理品です。エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験済みの製品です。

CultureSure® 10mmol/L CHIR99021 DMSO溶液,動物由来物フリー

CHIR99021をDMSOで10mmol/Lに調製しています。製造原料や製造工程中に動物由来物を一切使用しておりません。フィルター滅菌済みです。

Chroman 1

ROCK2阻害剤です。本化合物、Emricasan、ポリアミン、Trans-ISRIBの4化合物の組み合わせはCEPTと言われ、他のRPCK阻害剤を使用したときよりも脳や腎臓のオルガノイド形成が改善されることが報告されています。

参考文献

Chen, Y., et al. : Nat. Methods., 18, 528 (2021).

CultureSure™ DAPT

γセクレターゼ阻害剤です。脳オルガノイド分化の際の培地の成分として使用されます。エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験済みの製品です。
別名:γ-Secretase InhibitorⅨ

DC 271

蛍光レチノイン酸類似体です。レチノイドシグナル伝達経路の解析に利用されます。
別名:γ-Secretase InhibitorⅨ

参考文献

Chisholm, DR., et al. : ACS Chem. Biol., 14, 369 (2019).
Tomlinson, CWE., et al. : Acta. Crystallogr. D. Struct. Biol., 77, 164 (2021).

デキサメタゾン

肝臓オルガノイドの作製において、肝細胞への分化の際に使用されます。

参考文献

Huch, M., et al. : Cell, 160, 299 (2015).

CultureSure™ ドルソモルフィン

別名:BML-275
AMPK及びBMPシグナルの阻害剤です。
その他複数の化合物と併用することにより、iPS/ES細胞からヒト脳幹オルガノイドを作製できることが報告されています。
エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験済みの製品です。

参考文献

Nobuyuki, E. et al. : Front Neurosci., 14, 538 (2020).

エルロチニブ塩酸塩

上皮成長因子受容体(EGFR)チロシンキナーゼ阻害剤です。尿路上皮オルガノイドの分化を促進する働きがあります。

参考文献

Santos, CP., et al. : Nat. Commun., 10, 4407 (2019).

CultureSure™ ホルスコリン

アデニル酸シクラーゼのアクチベーターです。肝臓オルガノイド作製の際に使用されます。エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験済みの製品です。

Galunisertib

ALK4、ALK5の阻害剤です。尿路上皮オルガノイドやヒト結腸オルガノイドの増殖培地の成分として使用されています。

参考文献

Santos, CP., et al. : Nat. Commun., 10, 4407 (2019).
Barbachano, A., et al. : Cancers (Basel), 13, 2657 (2021).

Gastrin I (human)

CCK2受容体の選択的アゴニストとして作用する、胃で産生される内因性のペプチドです。胃のオルガノイド作製の際に使用されています。

参考文献

Mahe, MM., et al. : Curr. Protoc. Mouse. Biol., 3, 217 (2013).

CultureSure® IWP-2

Porcupine(Porcn)の不活化によりWntタンパク質のパルミチル化を抑制します。 心臓オルガノイド分化の際に使用されます。マイコプラズマ否定試験済みの製品です。

参考文献

Noor, N., et al. : Adv. Sci. (Weinh), 6, 1900344 (2019).

IWP 4

Wnt/β-カテニンシグナリングの強力な阻害剤です。Notch、Hedgehogシグナリング経路への影響は少ないとされています。初期発生心臓オルガノイド作製の際に使用されます。

参考文献

Hoang, P., et al. : Nat. Protoc., 13, 723 (2018).

CultureSure® IWR-1-endo

Wntシグナルの阻害剤です。βカテニンを分解する複合体(Axin2,Apc,Ck1,Gsk3βから成る)を安定化させ、βカテニンの分解を促進させます。ヒトES細胞からの新皮質オルガノイド形成において、自己組織化させる際に使用されています。エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験済みの製品です。
別名:endo-IWR 1、IWR1e

参考文献

Kadoshima, T., et al. : Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 110, 20284 (2013).

LDN 193189 dihydrochloride

ALK2、ALK3の阻害剤です。脳オルガノイド分化の際に使用されます。
別名:DM3189

CultureSure™ PD0325901

MAPK阻害剤です。内耳オルガノイド作製の際に使用されています。
エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験済みの製品です。

参考文献

Koehler, KR., et al. : Nat. Protoc., 9, 1229 (2014).

プロスタグランジンE2

アラキドン酸/シクロオキシゲナーゼ経路の一次生成物です。長期のヒト前立腺オルガノイド培養の増殖維持に不可欠であることが報告されています。

参考文献

Karthaus, WR., et al. : Cell, 159, 163 (2014).

all-trans-レチノイン酸

内因性のレチノイン酸受容体アゴニストです。神経細胞への分化を誘導し、脳オルガノイド分化の際にも使用されています。

参考文献

Lancaster, MA., et al. : Nat. Protoc., 9, 2329 (2014).

ロシグリタゾン

PPARγのアゴニストです。エルロニチブと組み合わせて使用することで尿路上皮オルガノイドの分化を促進します。
別名:BRL 49653

参考文献

Santos, CP., et al. : Nat. Commun., 10, 4407 (2019).

SB202190

p38MAPK阻害剤です。胃オルガノイドの作製に使用されます。

参考文献

Bartfeld, S., et al. : Gastroenterology, 148, 126 (2015).

CultureSure® SB431542

ALK4, ALK5, ALK7阻害剤です。様々な臓器のオルガノイド作製時に使用されます。エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験済みの製品です。

参考文献

Fujimori, K., et al. : Stem Cell Reports., 9, 1 (2017).

CultureSure® 5mmol/L SB431542 DMSO溶液,動物由来物フリー

SB431542をDMSOで5 mmol/Lに調製しています。製造原料や製造工程中に動物由来物を一切使用しておりません。フィルター滅菌済みです。

テストステロン

内因性のアンドロゲン受容体アゴニストです。ヒト子宮内膜オルガノイドの作製に使用されます。

参考文献

Wiwatpanit, T., et al. : J. Clin. Endocrinol. Metab., 105, 769 (2020).

Y-27632

Y-27632はROCK阻害剤で、肝細胞のスフェロイド培養、肝臓や脳オルガノイド培養などの際に使用されます。

参考文献

Ito, H., et al. : Liver Int., 32, 592 (2012).
Ayabe, H., et al. : Stem Cell Rep., 11, 306 (2018).
Lancaster, MA., et al.: Nat. Protoc., 9, 2329 (2014).

当社では複数のタイプのY-27632製品を取り揃えております。使用用途に合わせてお選びください。

Y-27632 (GMP準拠)

ICH-Q7(原薬GMP) に準拠した再生医療等製品の商業生産向けの原材料です。GMP設備・管理体制で製造されています。
生菌数試験、エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験、残留溶媒試験を行っています。

Y-27632, MF

ISO9001管理の再生医療等製品の商業生産向けの原材料です。
自主規格に基づいて管理された設備で製造されています。生菌数試験、エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験を行っています。

CultureSure® Y-27632

創薬・再生医療の基礎研究向けに開発された、動物由来物フリーのISO9001管理品です。
エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験を行っています。

CultureSure® 10mmol/L Y-27632溶液,動物由来物フリー

CultureSure® Y-27632を水で10 mmol/Lに調製した動物由来物フリーのISO9001管理品です。
無菌試験、エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験を行っています。
0.1 μmフィルター滅菌済みのため、そのまま培地等に添加して使用いただけます。

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