iCell® ドーパミン神経細胞
iCell® DopaNeurons は、FUJIFILM Cellular Dynamics, Inc. 独自の分化・純化プロトコルに従ってヒトiPS 細胞から作製した、高純度なヒト中脳ドパミン作動性神経細胞集団です。本細胞は、分化した神経細胞であり、分岐した神経突起のある典型的な神経細胞の形態を素早く示します。
また、安定した接着性のあるシングルセルに分散した形態を示し、長期間の培養(14日以上)でも生存し続けるため、中脳ドパミン作動性神経をターゲットとした前臨床創薬研究、神経毒性・安全性研究、その他のライフサイエンス研究などに有用です。
特徴
iCell® DopaNeurons の形態
iCell® DopaNeurons は、bipolar (双極性) あるいは multipolar (多極性) の形態を示します。
iCell® DopaNeurons の形態・分子マーカー・機能的特徴
Key iCell DopaNeurons Characteristics
Morphology | Bipolar or multipolar |
---|---|
Purity | ≥ 90 % MAP2 (+) / Nestin (-) |
Population | ≥ 50 % FoxA2 (+); ≥ 50 % Tyrosine Hydroxylase (+) at 3 days post thaw |
Molecular Markers | Tyrosine Hydroxylase, AADC, GIRK2, VMAT2, DRD2 |
Neurotransmitter Release | Dopamine |
Electrophysiology | Spontaneous action potentials and macro network activity |
アプリケーション
中脳マーカーおよびドパミン作動性神経マーカーの発現
iCell® DopaNeurons において、中脳マーカーである FOXA2 および ドパミン作動性神経マーカーである Tyrosine Hydroxylase(TH) の二重陽性細胞の割合は高い(A)。
TH (緑) 、シナプス小胞マーカーであるSyanptophysin(赤) および核染色の DAPI(青) による三重染色画像(B)。
-
(A)
-
(B)
ドパミン遊離
iCell® DopaNeurons における KCl 刺激誘発ドパミン遊離。KCl 刺激により液中のドパミン量の増加が認められた。
ドパミン量は ELISA kit を用いて定量。
経時的同期バースト発火(A) および自発 Ca オシレーション(B)
iCell® DopaNeurons において培養日数に依存した同期バースト時間の延長が認められた。紫の枠は同期バーストの時間を示す(A)。
iCell® DopaNeurons において自発 Ca オシレーションが認められた (B)。
-
(A)多点電極アレイ
-
(B)マイクロプレートリーダー
ドパミン神経毒である MPP+ による、iCell® DopaNeurons のバースト発火の減少
ドパミン神経毒の MPTP の活性代謝物である MPP+は 、iCell® DopaNeurons の自発発火を用量依存的に抑制した。
アプリケーション詳細
※アプリケーション名をクリックすると外部サイトのアプリケーション情報が開きます
アプリケーション名 | 概要 | |
---|---|---|
1 | Applying Transfection Technologies to Create Novel Screening Models - iCell Neural Products | iCell GABA 作動性神経細胞および iCell ドーパミン神経細胞における、plasmide DNA および siRNA の導入法についてのアプリケーション報告です。 |
2 | Immunofluorescent Labeling of iCell DopaNeurons | iCell ドーパミン神経細胞に最適化された免疫染色法です。 |
3 | Measuring Synchronous Neuronal Activity on the Maestro Multielectrode Array | Axion Maestro を用いた iCell ドーパミン神経細胞の細胞外電位測定法です。 |
4 | Using Liposome-mediated Transfection for Gene Delivery | ViaFect Transfection 試薬を用いた iCell ドーパミン神経細胞の遺伝子導入法です。 |
動画
-
Using iCell DopaNeurons in Parkinson's Disease Research iCell ドーパミン神経細胞の紹介ムービーです。
ドキュメント
-
iCell® ドーパミン作動性神経細胞
-
iCell® 神経用基礎培地
-
iCell® 神経用サプリメント B
-
iCell® 神経系サプリメント
専用培地
製品コード | メーカーコード | 品名 | 容量 |
---|---|---|---|
iCell® DopaNeurons 01279 株 | |||
551-33511 | C1087 | iCell® DopaNeurons 01279 1M Cells iCell® ドーパミン神経細胞-01279 |
>1.0 x 106 cells/vial |
551-33371 | C1028 | iCell® DopaNeurons 01279 5M Cells iCell® ドーパミン神経細胞-01279 |
>5.0 x 106 cells/vial |
550-33601 | M1010 | iCell® Neural Base Medium 1 100mL iCell® 神経用基礎培地 |
100 mL |
551-33631 | M1029 | iCell® Neural Supplement B 2mL iCell® 神経用サプリメント B |
2 mL |
558-33641 | M1031 | iCell® Nervous System Supplement 1mL iCell® 神経系サプリメント |
1 mL |
製品一覧
- 項目をすべて開く
- 項目をすべて閉じる
iCell ドーパミン神経細胞-01279
専用培地・サプリメント
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。