Exosome-Depleted FBS
Exosome-Depleted FBS(エクソソーム除去ウシ血清)とは、内在するエクソソームの除去処理を行ったFBSです。
通常、FBSには多くのエクソソームが含まれていますが、本品はBiosera社独自の方法により、既存のエクソソーム除去方法と比べてエクソソーム除去効率を大きく改善することに成功しました。
本品を用いることで実験へのFBS由来エクソソームの影響を大きく抑制できます。
Exosome-Depleted FBS(エクソソーム除去ウシ血清)の特長
本製品( Biosera社Exosome-Depleted FBS)の優れている点は以下の2点です。
- FBSに残存するエクソソームが少ない
- エクソソーム未除去FBSと同等の細胞増殖能
特長1:FBSに残存するエクソソームが少ない
エクソソームの含有量が少ないFBSを使用する場合、通常のFBSから超遠心法でエクソソームを除去する方法と、市販のエクソソーム除去処理済みFBSを使用する方法があります。
超遠心法によるエクソソーム除去は、通常のFBSを使用できるというメリットがありますが、弊社の比較実験(後述)において、超遠心法ではFBSに含まれるエクソソームをあまり除去できていないことがわかっています。
また、市販のExosome-Depleted FBSにおいても同様に、通常のエクソソーム未除去FBSよりは内在するエクソソームは少ないですが、エクソソームを除去できているとは言えません。
超遠心法および他社品と本品のFBS中エクソソーム残存量の比較結果
ウシと交差性があるエクソソームマーカー抗体(CD9, CD63, CD81)を用いたELISAを用いて、エクソソームマーカーシグナルを検出し、FBS中の残存エクソソーム量を比較しました。
特長2:エクソソーム未除去FBSと同等の細胞増殖能
超遠心法もしくは市販のエクソソーム除去FBSを用いる際、エクソソーム除去過程でFBSの細胞成長因子までも除去される懸念があります。細胞成長因子が除去されると細胞の増殖効率の低下を招きます。
そこで、各FBSを用いて細胞増殖能を比較しました。
超遠心法および他社品と本品の細胞増殖能の比較
ヒト胎児肺由来正常二倍体線維芽細胞(TIG3細胞)を、10%FBSを含むD-MEMで培養し、細胞増殖能を調べました。
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Exosome除去FBS
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