iCell® グルタミン酸作動性神経細胞
iCell® GlutaNeurons は、FUJIFILM Cellular Dynamics, Inc. 独自の分化・純化プロトコルに従ってヒトiPS 細胞から作製した、高純度なヒトグルタミン酸作動性神経細胞集団です。本細胞は、分化した神経細胞であり、大脳皮質興奮性グルタミン酸作動性神経細胞の生理学的な特徴と機能的な神経ネットワークを有します。
また、安定した接着性のあるシングルセルに分散した形態を示し、長期間の培養(14日以上)でも生存し続けるため、大脳皮質をターゲットとした前臨床創薬研究、神経毒性・安全性研究、その他のライフサイエンス研究などに有用です。
特徴
iCell® GlutaNeurons の形態
iCell® GlutaNeurons は、bipolar (双極性) あるいは multipolar (多極性) の形態を示します。
iCell® GlutaNeurons の形態・分子マーカー・機能的特徴
Key GlutaNeurons Characteristics
Morphology | Bipolar or multipolar |
---|---|
Purity | ≥ 90 % Tuj (+) / Nestin (-) at 3 days post thaw |
Population / Molecular Markers | ≥ 70 % Glutamatergic |
Electrophysiology | Spontaneous action potentials and macro network activity |
Intracellular Calcium Handling | Ligand-induced and spontaneous calcium oscillations |
アプリケーション
iCell® GlutaNeurons 興奮性神経マーカーの発現
iCell® GlutaNeurons において興奮性神経マーカーの陽性シグナルが認められます。
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略称 名称 MAP2 microtubule - associated protein 2 Homer1 homer protein homolog 1 VGAT vesicular GABA transporter VGLUT2 vesicular glutamate transporter 2 SYN1 synapsin I PSD95 post synaptic density 95
iCell® GlutaNeurons の同期バースト発火
iCell® GlutaNeurons は、興奮性アミノ酸受容体拮抗薬感受性同期バースト発火を示します。多点電極アレイを用いて測定。
化合物 | 作用 |
---|---|
DNQX | AMPA-, kainic acid 受容体拮抗薬 |
APS | NMDA受容体拮抗薬 |
iCell® GlutaNeurons の同期カルシウム波形
マイクロプレートリーダーを用いて測定。
神経毒性評価
興奮性神経細胞死(A) と GABAA 受容体拮抗薬によるバースト発火回数の増加(B)
細胞死の指標である LDH はグルタミン酸濃度に依存して上昇し、興奮性アミノ酸受容体感受性を示した(A)。
GABAA 受容体拮抗薬であるPTZ は、iCell® GlutaNeurons の同期バーストの頻度を増加した(B)。
(A) |
(B) |
略称 | 名称 |
---|---|
LDH | lactate dehydorogenase (乳酸脱水素酵素) |
PTZ | pentylenetetrazol |
アプリケーション詳細
※アプリケーション名をクリックすると外部サイトのアプリケーション情報が開きます
アプリケーション名 | 概要 | |
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1 | Measuring Neuronal Activity: Maestro Multielectrode Array | Axion Maestro を用いた iCell グルタミン酸作動性神経細胞の細胞外電位測定法です。ハイスループットな化合物の毒性・有効性評価を提供します。 |
2 | A human induced pluripotent stem cell-derived cortical neuron human-on-a chip system to study Aβ 42 and tau-induced pathophysiological effects on long-term potentiation | iCell グルタミン酸作動性神経細胞の電気生理学的活性は、Aβ 42、タウオリゴマーおよびアルツハイマー病モデルマウスの脳抽出液により、抑制を受けることが報告されました。 |
3 | Measuring Neural Network Activity on MEA:Co-culture of iCell GlutaNeurons with iCell Astrocytes | iCell アストロサイトと共培養した iCellグルタミン酸作動性神経の細胞外電位測定法です。iCell グルタミン酸作動性神経の GABA-A 受容体拮抗薬感受性が認められました。ハイスループットな化合物の毒性評価・有効性評価を提供します。 |
動画
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Using iCell GlutaNeurons for Safety Pharmacology and Drug Discovery iCell グルタミン酸作動性神経細胞の紹介ムービーです。
ドキュメント
iCell® グルタミン酸作動性神経細胞
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iCell® 神経用サプリメントB
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iCell® 神経系サプリメント
専用培地
製品コード | メーカーコード | 品名 | 容量 |
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iCell® GlutaNeurons 01279 株 | |||
554-33501 | C1060 | iCell® GlutaNeurons 01279 1M Cells iCell® グルタミン酸作動性神経細胞-01279 |
>1.0 x 106 cells/vial |
558-33381 | C1033 | iCell® GlutaNeurons 01279 6M Cells iCell® グルタミン酸作動性神経細胞-01279 |
>6.0 x 106 cells/vial |
551-33631 | M1029 | iCell® Neural Supplement B 2mL iCell® 神経用サプリメント B |
2 mL |
558-33641 | M1031 | iCell® Nervous System Supplement 1mL iCell®神経系サプリメント |
1 mL |
製品一覧
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iCell グルタミン酸作動性神経細胞-01279
専用培地・サプリメント
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