EV-Up™ MSC専用エクソソーム産生用培地

EV-Up™ MSC専用エクソソーム産生用培地は間葉系幹細胞 (MSC) 専用のエクソソーム (EVs) 産生用培地です。「EV-Up™ MSC EV産生用基礎培地, AF」に「EV-Up™ MSC EV産生用サプリメント, AF」を添加することで完全培地としてご使用いただけます。本製品は、血清および動物由来成分を含みません。また、増殖培地の種類を問わずご使用いただけます。

特長

  • 血清培地よりも多くのエクソソームを分泌
  • 高活性のエクソソームを産生可能
  • MSCの生存率を高く維持

適用細胞例

由来種を問わず、様々なMSCにご使用いただけます。

細胞例

骨髄由来MSC、脂肪由来MSC、臍帯マトリクス由来MSC など

使用方法

培養フロー

*1 「EV-Up™ MSC EV産生用基礎培地, AF」に「EV-Up™ MSC EV産生用サプリメント, AF」を添加したもの

6-well plateで培養する場合

  1. 各種MSCを5×103/cm2で播種し、増殖培地 (血清培地 or 無血清培地) を用いて80-90%コンフルエントになるよう培養。
  2. 増殖培地を除去し、EV産生用培地を4 mL添加。3-5日培養。
  3. 培養上清を回収し、2,000 x g, 20分間遠心し、残渣を吸わないように上清を新しいチューブに回収。
    ※培養上清の1/100量のEV-Save™ 細胞外小胞ブロッキング試薬 を添加することで、チューブやチップ等へのEV吸着を抑制できます。
  4. MagCapture™ エクソソームアイソレーションキットPS などを使用して培養上清からEVを精製。

アプリケーションデータ

エクソソーム粒子数

各培地で培養した培養上清からPS affinity*1法を用いて精製したEVの粒子数を、ナノサイトによるNanoparticle Tracking Analysis技術で測定した。

エクソソーム粒子数の比較

*1 ホスファチジルセリン (PS) 結合分子を用いて細胞外小胞を金属イオン依存的に捕捉した後、キレート剤により溶出ずる方法。
  MagCapture™ エクソソームアイソレーションキットの使用により、本手法でのEV精製が行えます。
*2 Exosome-Depleted FBS
*3 EV-Up™ MSC EV産生用基礎培地, AF (製品コード:053-09451) にEV-Up™ MSC EV産生用サプリメント,AF (製品コード:298-84001) を添加したもの

当社開発EV産生用完全培地で培養したMSCが放出するEVの粒子数はD-MEM+10% EV depleted FBSで培養した場合の約2.6倍であり、当社開発EV産生用完全培地は血清培地よりも多くのEVを分泌することが示された。

抗線維化活性

各培地で培養した培養上清からPS affinity法でEVを精製した。精製したEV 5 x 108 particles/mLを、TGFβで刺激したヒト胎児肺由来線維芽細胞 (TIG3細胞) に添加し、RT-PCR法を用いた線維化マーカー (Collagen Ⅲ, αSMA) 遺伝子発現定量により、抗線維化活性を比較した。

培養上清からPS affinity法でEVを精製し、RT-PCR法により線維化マーカー遺伝子の発現定量
  • Collagen Ⅲ
  • α-SMA

当社開発EV産生用完全培地で産生させたEVはTGFβによる線維症関連遺伝子の上昇を強力に抑制した。このことから、当社開発EV産生用完全培地により高活性のEVが産生可能であることが示された。

細胞生存率

血清培地で拡大培養したヒト骨髄由来MSCを、各培地を用いて5日間培養しEVを産生させた後に生存率を測定した。

細胞生存率の比較

当社開発EV産生用完全培地で培養したMSCはD-MEM+10% EV-depleted FBSで培養した場合と同様に高い生存率を示した。

エクソソームマーカータンパク質発現

培養上清からPS affinity法でEVを精製しマーカータンパク質CD9、CD63、CD81の発現をELISAで調べた。

  • CD9
  • CD63
  • CD81

当社開発培地は、各種EVマーカー分子を発現したEVを産生していることが示された。

製品一覧

  • 項目をすべて開く
  • 項目をすべて閉じる

EV-Up™ MSC専用エクソソーム産生用培地

エクソソーム/Exosome 吸着防止・凍結保護試薬

Exosome 抽出・精製試薬

  • 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
  • 掲載されている製品について
    【試薬】
    試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
    試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
    【医薬品原料】
    製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
  • 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。