抗アシアロGM1抗体
糖脂質アシアロガングリオシドGM1(ASGM1)はウイルスに感染した際のT細胞およびナチュラルキラー(NK)細胞で発現しています。ASGM1はNKおよびCD8(+)細胞の脂質ラフト構造に局在しており、抗アシアロGM1抗体は種々のマウスおよびラットにおいてNK細胞の活性を減少させるといわれています。
NK細胞を除去してNK細胞の機能解析や他種由来の腫瘍組織をマウスへ移植するために、抗アシアロGM1抗体は接種されます1-2) 。
ASGM1は好塩基球でも発現しており、抗アシアロGM1抗体は好塩基球の除去にも働いていると報告されています3)。
参考文献
- Kasai M., Iwamori M., Nagai Y., Okumura K., and Tada T. : J. Immunol., 10, 175 (1980).
- Habu S., Fukui H., Shimamura M., Kasai M., Nagai Y., Okumura K., and Tamaoki N. : J. Immunol., 127, 34 (1981).
- Hideto, N., Kaori, M., Yohei, K., Yoshiyuki, M., and Hajime K. .: J. Immunol., 186, 10, 5766(2011).
特長
- in vivoでNK細胞の活性を測定済
- 文献使用例が多い
性状 | 抗アシアロGM1抗体、凍結乾燥品 |
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免疫方法 | ウシ脳組織より精製したアシアロGM1をメチル化BSA(bovine serum albumin)および FCA(Freund’s complete adjuvant)と共にウサギに免疫 |
精製法 | 50 %硫酸アンモニウム塩析後、りん酸緩衝液(pH 7.2)を含む生理食塩水で透析する。 |
特異性 | マウスおよびラットのNK細胞、ならびにマウス胎児胸腺細胞と反応する。 |
再溶解法 | 1mLの蒸留水で再溶解してください。希釈にはりん酸緩衝液(pH7.2)が推奨。 |
接種方法 | マウス1匹に10~50 μLを静注する。 |
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