ADC (抗体-薬物複合体) は、抗体にリンカーを介して高活性な低分子化合物を結合させたものであり、次世代抗体医薬品として注目を集めています。
富士フイルムグループでは、ADCの合成から分析、薬理評価までの創薬研究支援サービスを提供しております。また、GMP製造サービスも2027年より開始予定であり、探索研究からCMCまでend-to-endでお客様の研究開発をサポートさせていただきます。

ADC合成/分析のサービス内容
お客様より抗体*、リンカー、ペイロードをご提供いただき、当社で合成を行います。
なお、リンカー・ペイロードは当社取り扱い商品 (70種以上) もご利用いただけます。
分析項目はお客様とご相談のうえ決定いたします。薬物抗体比 (DAR) 解析、凝集率解析等の標準的な試験から、ICH-Q6B ガイドラインの試験方法に基づいた抗体・ADCの特性解析まで、ご要望に応じてカスタム可能です。
コンジュゲーション法
- Cys/ランダム
- Lys/ランダム
- エンドグリコシダーゼ
- トランスグルタミナーゼ 他
合成可能なスケール
1 mg - 1 g
納期
約0.5 - 1ヶ月 (ADC合成・分析)
*抗体は目的のADC収量に対して、2倍量のご用意をお願いいたします:ADC 1 mg をご希望の場合、抗体は2 mg必要
![抗体→[還元工程]→還元された抗体→[コンジュゲーション工程]→ACD(抗体薬物複合体)](../images/95381_img03.jpg)
代表的なリンカーペイロード
・DXd and a maleimide-GGFG peptide linker

・MMAE and a maleimide-VC peptide linker

In vitro 評価のサービス内容
血中安定性


ヒトを含む各種動物の血清/血漿中安定性を ELISALC/MS/MSを用いて評価します。
細胞内ペイロード定量

がん細胞内のペイロードをLC/MS/MSを用いて定量します。

ADCまたは候補抗体のインターナリゼーションをpH感受性の蛍光色素を用いて評価します。
抗癌活性


元のがん組織の特徴を維持したpatient-derived Organoidに対する薬効評価を行います。
in vivo評価のサービス内容
動態解析
・ADCを動物に投与した後の血中濃度推移などを測定し、動態解析を実施します。
・ペイロードの代謝酵素やトランスポーターに対する影響を評価します。

探索的毒性試験
・遺伝毒性,単回/反復投与毒性などの ADCの安全性試験を実施します
(第三者機関による実施をマネジメント)
・安全性薬理試験のアイテムとして、iPS心筋細胞を用いた多点電極アレイによる心毒性評価 (催不整脈評価) も実施可能です。

Ex vivo 交差反応性試験
免疫組織化学 (IHC) 染色法を用いて、ADCのヒト各種組織に対する特異性・交差性を評価します。 さまざまなヒト組織検体は、FFWKで取扱いのある生体試料メーカー (ProteoGenex社、BioIVT社など) から調達します。


抗癌活性
Crown Bioscience社は2700種類のPDXモデルを所有しており遺伝子情報、病理、薬効など豊富な情報から最適なPDXモデルの選択が可能です。


お見積り・ご注文について
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- 【試薬】
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