グルタミン酸デヒドロゲナーゼ(GLDH)測定キット
グルタミン酸デヒドロゲナーゼ(GLDH: Glutamate Dehydrogenase)は、多くの微生物および真核生物のミトコンドリアに存在しています。ほ乳類においては肝・腎・心・脳などに分布しており、その中でも特に肝細胞中に多く認められます。臨床的にはGLDHは正常の血清中にわずかにしか存在しませんが、細胞が障害を受けると細胞外に漏出する逸脱酵素です。また尿素の合成に必須な酵素で、グルタミン酸とα-ケトグルタル酸の相互変換を行います。
非臨床の毒性試験においては、肝障害マーカーとして血中ALTが古くから測定されています。しかし、血中ALTは軽微な肝障害では変化が見られないことや、肝障害以外の要因でALTが上昇することがあるとの報告があるため、肝臓に多く存在し特異性が高い肝障害マーカーとしてGLDHをALTなどと併用して測定することで肝障害の検出感度を向上させることが注目されています。
本製品はラット血清中GLDHを測定するための自動分析装置専用研究用試薬です。
※本製品は研究用のみにご使用ください。
特長
- 自動分析装置を用い短時間で測定が可能
- 測定範囲が広く、再現性に優れている
検体
- ラットの血清または血漿
測定範囲
- 1~200 U/L
検体量
- 15 μL(日立LABOSPECT 003)
キット構成
(A) 標準GLDH※(凍結乾燥品) (B) 反応試液1a(R1a) (C) 反応試液1b(R1b) (D) 反応試液2(R2) |
:2 本 :17.1 mL/2 本 : 0.9 mL/2 本 :15 mL/1 本 |
※標準GLDHの溶解量は、ロットごとに変わります。製品添付別紙に表示されています。
操作法
自動分析装置での操作法(日立 LABOSPECT 003 の場合)
※操作方法は使用する自動分析装置によって異なりますので、注意してください。
〇 検体の調整
- ①:検体希釈を自動分析装置で行う場合は精製水で希釈してください。
事前に行う場合は生理食塩水で希釈してください。
バリデーションデータ
-
精度試験(アッセイ内変動)
検体 A B 1 11.1 60.1 2 10.9 60.2 3 10.9 60.7 4 10.2 60.8 5 10.4 60.9 6 10.6 62.1 7 10.9 60.8 8 11.3 60.9 mean 10.8 60.8 SD 0.36 0.61 CV(%) 3.4 1.0 単位:U/L
-
再現性試験(アッセイ間変動)
測定日/検体 D E 0日目 5.60 37.2 1日目 5.70 35.7 2日目 5.65 36.6 mean 5.65 36.5 SD 0.050 0.76 CV(%) 0.88 2.1 単位:U/L
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添加回収試験
添加量 測定値 回収量 回収率(%) - 1.80 - - 5 6.90 5.10 102 10 11.8 10.0 100 25 26.9 25.1 100 50 51.4 49.6 99.2 75 75.7 73.9 98.5 100 98.8 97.0 97.0 単位:U/L
精度管理
ラボアッセイ GLDH-ラットをご使用の際に測定精度管理用としてご利用いただける、管理血清を販売しています。融解後良く攪拌し、希釈せずにご使用いただけるよう濃度調製しております (凍結融解の繰り返しはできません)。測定時の精度管理にお役立て下さい。
製品一覧
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ラボアッセイ™ GLDH-ラット (Aタイプ)
測定精度管理用コントロール
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- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
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