SB431542
SB431542は、TGF-βスーパーファミリー1型アクチビンレセプター様キナーゼ (ALK) の選択的阻害剤です。ALK4, ALK5, ALK7を阻害します。 ヒトES/iPS細胞から神経系細胞や網膜細胞への分化誘導⼯程にも使⽤されます。
創薬・再⽣医療の基礎研究向けに開発されたISO9001管理品、ICH-Q7 (原薬GMP) に準拠した再生医療等製品の商業生産向けの製品などを取り扱っています。
下記の「SB431542製品 比較表」より、各製品の試験項目をご覧いただけます。
C22H16N4O3=384.39
SB431542製品 比較表
複数のタイプのSB431542製品を取り揃えております。使用用途に合わせてお選びください。
| ICH-Q7 | ISO9001 | 無菌 試験 |
生菌数 試験 |
動物由来 原料 不使用 |
エンド トキシン 試験 |
マイコ プラズマ 否定試験 |
残留 溶媒 試験 |
粉体/ 液体 |
使用 文献※ |
|
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| SB431542 (GMP準拠) | ✓ | ✓ | - | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | ✓ | 粉体 | - |
| CultureSure®SB431542 | - | ✓ | - | - | ✓ | ✓ | ✓ | - | 粉体 | |
| CultureSure® 5 mmol/L SB431542 DMSO溶液, 動物由来物フリー |
- | ✓ | ✓ | - | ✓ | ✓ | ✓ | - | 液体 | |
| SB431542 (細胞生物学用) | - | ✓ | - | - | ✓ | - | - | - | 粉体 |
※ PubMed Central®の検索結果画面へ移行します。
製品概要
SB431542 (GMP準拠)
ICH-Q7 (原薬GMP) に準拠した再生医療等製品の商業生産向けの原材料です。
GMP管理体制で製造されています。
生菌数試験、エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験、残留溶媒試験を行っています。
- GMP管理体制による文書化
- プロセスバリデーション、分析バリデーションの実施
- 動物由来原料不使用
CultureSure® SB431542
基礎研究向けの動物由来原料不使用のISO9001管理品です。
エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験を行っています。
CultureSure® 5 mmol/L SB431542 DMSO溶液,動物由来物フリー
SB431542をDMSOで5 mmol/Lに調製した動物由来原料不使用のISO9001管理品です。
無菌試験、エンドトキシン試験、マイコプラズマ否定試験を行っています。
0.1 μmフィルター滅菌済みのため、そのまま培地等に添加して使用いただけます。
SB431542 (細胞生物学用)
動物由来原料不使用のISO9001管理品です。
含量や溶状といったJIS等の試験項目を実施しています。
各種用語について
GMP
GMPとは、Good Manufacturing Practiceの略称で、医薬品等の製造管理や品質管理の基準であり、医薬品等の製造業者が守るべきものです。
GMPは、以下の3つの要件から成り立っています。
- 1) 人為的な誤りを最小限にすること
- 2) 医薬品の汚染及び品質低下防止すること
- 3) 高い品質を保証するシステムを設計すること
ICH-Q7(原薬GMP)
ICHとは、医薬品規制調和国際会議 (International Council for Harmonisation of Technical Requirements for Pharmaceuticalsfor Human Use) の略称で、医薬品規制当局と製薬業界の代表者が協働して、医薬品規制に関するガイドラインを科学的・技術的な観点から作成する国際会議です。
そのガイドラインの中でもICH-Q7 (原薬GMP) は、原薬に関する製造管理及び品質管理の実施について、その標準的なあり方を示したものです。
ISO9001
ISOとは非政府機関、国際標準化機構 (International Organization for Standardization) の略称で、ISOが制定した規格をISO規格といいます。ISO規格は、製品の製造・プロセスの管理・サービスの提供・材料の供給などに関して定められた基準で、専門家によって国際的に合意されたものです。
ISO9001は、品質管理システムを対象とした規格です。顧客が一貫して適切な品質の製品とサービスを入手できるよう、多くの企業や組織がISO9001の認証を取得しています。
溶液調製 参考データ
粉体のSB431542製品は、DMSOへの溶解を確認しています。使用濃度に調製後、フィルター滅菌してご使用ください。
各濃度溶液調製時の必要溶媒量
| SB431542製品 (粉体) | ||||
|---|---|---|---|---|
| 1 mg | 5 mg | 10 mg | ||
| 調製後の 濃度 |
1 mmol/L | 2.602 mL | 13.008 mL | 26.015 mL |
| 5 mmol/L | 0.520 mL | 2.602 mL | 5.203 mL | |
| 10 mmol/L | 0.260 mL | 1.301 mL | 2.602 mL | |
| 50 mmol/L | 0.052 mL | 0.260 mL | 0.520 mL | |
参考文献
SB431542の作用メカニズムなどについては以下の文献をご参照ください。
- Lin, T., et al.: Nat. Methods, 6, 805 (2009).
A Chemical Platform for Improved Induction of Human iPS Cells - Ogawa, K., et al.: J. Cell. Sci., 120, 55 (2007).
Activin-Nodal signaling is involved in propagation of mouse embryonic stem cells
SB431542をはじめ、低分子化合物を使用した下記の研究に関する文献は、再生医療研究用 培養用化合物カタログにてご覧いただけます。
- リプログラミング効率向上
- 細胞の増殖と未分化能維持
- 分化誘導
- オルガノイド培養
別名
4-[4-(1,3-Benzodioxol-5-yl)-5-(2-pyridinyl)-1H-imidazol-2-yl]benzamide
SB-431542
製品一覧
- 項目をすべて開く
- 項目をすべて閉じる
- 掲載内容は本記事掲載時点の情報です。仕様変更などにより製品内容と実際のイメージが異なる場合があります。
- 掲載されている製品について
- 【試薬】
- 試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
- 試験研究用以外にご使用された場合、いかなる保証も致しかねます。試験研究用以外の用途や原料にご使用希望の場合、弊社営業部門にお問合せください。
- 【医薬品原料】
- 製造専用医薬品及び医薬品添加物などを医薬品等の製造原料として製造業者向けに販売しています。製造専用医薬品(製品名に製造専用の表示があるもの)のご購入には、確認書が必要です。
- 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
- 表示している希望納入価格は本記事掲載時点の価格です。



