ヒト多能性幹細胞用無血清培地

StemSure® hPSC培地Δ

本品はフィーダーフリー条件下でヒト多能性幹細胞(ヒトES細胞及びヒトiPS細胞)の維持培養に使用できる無血清の液体培地です。原料に動物由来物を含む成分を使用しておりません。また、BSAやHSAなどアルブミンを含んでいませんので、ロット間差がなく安定して培養することができます。ただし、本品にはbFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)は含まれていません。

特長

  • フィーダーフリー条件下でヒトES細胞及びヒトiPS細胞を培養できる無血清培地
  • ヒトiPS細胞201B7株を用いて毎ロット品質試験を実施
  • 動物由来成分不使用
  • 医薬用外毒物及び劇物非該当のため、取り扱い、保管が容易
  • アルブミンを含まない低タンパク質培地
  • Matrigel® 、iMatrix-511、ビトロネクチンなど多様なコーティング剤が使用できる
  • Accutase, TrypLE Selectなどの解離液が使用できる
  • 継代時にY-27632を添加することでシングルセルでの継代が可能

試験項目

  • 細胞増殖能試験(ヒトiPS細胞201B7株を使用)
  • アルカリホスファターゼ染色(ヒトiPS細胞201B7株を使用)
  • 無菌試験
  • pH
  • 浸透圧
  • エンドトキシン
  • マイコプラズマ試験

使用上の注意

本品には、bFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)は含まれていません。

本品は冷凍(-20℃)保管品です。溶解後は再凍結せず、2~10℃に保管し、1週間以内に使用してください。

ヒトiPS細胞201B7株の培養

A社培地(BSA含有、フィーダーフリー用)を用い培養したヒトiPS細胞201B7株をStemSure® hPSC培地Δに移し替え、継代培養を行った。下に継代培養時の細胞形態と細胞集団倍加数、未分化性維持確認の結果を示す。

  • 細胞形態

    StemSure® hPSC培地Δで培養したヒトiPS細胞は、A社培地とほぼ同じ細胞形態となり、分化したような形態も観察されず、安定して培養することができた。

  • 細胞集団倍加数

    StemSure® hPSC培地Δに移行直後の1継代目から5継代後の培養まで、StemSure® hPSC培地Δで培養した細胞のほうが細胞増殖が良好であった。



    < 培地組成 >
    StemSure® hPSC培地Δ + 35ng/ml bFGF
    < 細胞播種数 >
    1×105cells/well(6ウェルプレートを使用)

未分化性維持確認

StemSure® hPSC培地Δで5継代維持培養し、全ての未分化マーカー(Nanog, Oct3/4, Tra-1-60, SSEA-4, BC2LCN)の発現を確認した。
※BC2LCNは、ヒトES細胞・ヒトiPS細胞の膜表面に存在する糖鎖に高い親和性を持つリコンビナントレクチンです。

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<データご提供 独立行政法人産業技術総合研究所 幹細胞工学研究センター 小沼 泰子 先生、伊藤 弓弦 先生>


 

ヒトES細胞WA01株の培養

A社培地(BSA含有、フィーダーフリー用)を用い培養したヒトES細胞WA01株をStemSure® hPSC培地Δに移し替え、継代培養を行った。下に継代培養時の細胞形態と細胞集団倍加数、未分化性維持確認の結果を示す。

  • 細胞形態

    A社培地を用い培養した場合、2継代目以降では分化したような形態の細胞が現れた。一方、StemSure® hPSC培地Δで培養した場合、分化したような形態の細胞は観察されず、安定して培養することができた。

  • 細胞集団倍加数

    StemSure® hPSC培地Δに移行直後の1継代から5継代後の培養まで、A社培地と比較し細胞増殖能に差は認められなかった。



    < 培地組成 >
    StemSure® hPSC培地Δ + 35ng/ml bFGF
    < 細胞播種数 >
    1×105cells/well(6ウェルプレートを使用)

未分化性維持確認

StemSure® hPSC培地Δで6継代維持培養し、全ての未分化マーカー(Nanog, Oct3/4, Tra-1-60, SSEA-4, BC2LCN)の発現を確認した。

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<データご提供  独立行政法人産業技術総合研究所 幹細胞工学研究センター 小沼 泰子 先生、伊藤 弓弦 先生>

核型解析

StemSure® hPSC培地Δで27継代培養したヒトiPS細胞の核型解析を行い、染色体異常がないことを確認した。

<データご提供  独立行政法人国立成育医療研究センター研究所 再生医療センター 三浦 巧 先生、阿久津 英憲 先生>

ヒトiPS細胞201B7の三胚葉への分化

StemSure® hPSC培地Δで3継代培養したヒトiPS細胞201B7株を、StemSure® シリーズを用いた培地で馴化培養し、胚葉体を形成後、三胚葉分化することをβⅢ-Tubulin, α-SMA, AFPの発現で確認した。

< 培地組成 >
StemSure® D-MEM + StemSure® Serum
Replacement + 2mmol/l L-Glutamine +
0.1mmol/l StemSure® 2-Mercaptoetanol + 1
x Non-essential Amino Acids Solution  

製品一覧

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塩基性線維芽細胞成長因子, Y-27632

StemSure® シリーズ

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  • 掲載されている試薬は、試験・研究の目的のみに使用されるものであり、「医薬品」、「食品」、「家庭用品」などとしては使用できません。
  • 表示している希望納入価格は「本体価格のみ」で消費税等は含まれておりません。
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