アルツハイマー病関連抗体

認知症は正常であった記憶や思考などの能力が脳の病気や障害のために低下していく障害です。認知症にはいくつかの種類があり、最も多いのが、アルツハイマー型認知症であるといわれています。
アルツハイマー病ではアミロイドβ(Aβ)の蓄積が発症の約20年前からみられ、その後Tauの蓄積から神経変性という時系列をたどります。
ここでは、Aβ及びTauを特異的に認識する抗体を紹介します。アルツハイマー病やAβやTauに関連した研究にご利用ください。

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アミロイドβ(Aβ)抗体

アルツハイマー病ではAβが脳組織内に蓄積しており、Aβを特異的に認識する抗体を用いて患者の脳組織を染色すると老人斑と呼ばれるAβタンパク質の蓄積がみられます。AβやAβが重合したAβオリゴマーがアルツハイマー病の原因である可能性も考えられており、Aβを対象とした研究が行われています。
当社では武田薬品工業株式会社で樹立されたAβを認識するモノクローナル抗体を各種ラインアップしており、幅広い研究者の方に使用され、いくつかの文献で使用実績があります。

アミロイドβ(Aβ)抗体 選択ガイド

製品コード 10 μL 017-26871 014-26881 018-26921 014-26901 -
50 μL 013-26873 010-26883 014-26923 010-26903 012-27781
クローン No. BAN50 BNT77 BA27 BC05 2C8
免疫動物/サブクラス マウス/IgG1・κ マウス/IgA・κ マウス/IgG2a・κ マウス/IgG1・κ マウス/IgG2b
適応実験* WB, IP, IHC, ICC, ELISA IP, IHC, ELISA WB, IHC, ELISA WB, IHC, ELISA WB, IHC
抗体濃度 0.9-1.3 mg/mL 0.9-1.3 mg/mL 0.9-1.3 mg/mL 0.9-1.3 mg/mL 1.0 mg/mL
Aβ反応性 ヒト Aβ40 + + + - +
Aβ42 + + - + +
Aβ43 + + - + +
マウス/ラット Aβ40 - + + - +
Aβ42 - + - + +
Aβ43 - + - + +

*適応実験
 WB=ウェスタンブロット、IP=免疫沈降、IHC=免疫組織染色、ICC=免疫細胞染色、ELISA=エライザ

アルツハイマー病関連因子Aβ抗体
製品コード 製品名 規格 容量
017-26871 抗ヒトアミロイドβ, モノクローナル抗体(BAN50) 免疫化学用 10 μL
013-26873 50 μL
抗体情報
抗原名 アミロイドβ 適応実験* WB, IP, IHC,
ICC, ELISA
サブクラス IgG1・κ

■免疫組織染色
アルツハイマー病モデルマウス

〈データご提供〉       
東京大学大学院医学系研究科 
粉川先生、橋本先生、岩坪先生

抗原情報 ヒトAβの1-16a.a.相同ペプチド 種交差性 ヒト 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 マウス クローンNo. BAN50
詳細情報 アミロイドβ(Aβ)は約40アミノ酸から成るペプチドで、アルツハイマー病患者の脳内に蓄積して、老人斑という構造を形成します。そのためAβはアルツハイマー病の原因因子として考えられています。
本製品は、武田薬品工業株式会社で樹立したAβを認識するマウスモノクローナル抗体で、ヒトAβのN末端側に結合します。
使用文献
  1. Asami-Odaka, A. et. al. : Biochemistry, 34(32),10272(1995).
  2. Sambamurti, K. et. al. : J. Biol. Chem., 274(38),26810(1999).
  3. Fukumoto, H. et al. : J. Neurosci., 30(33),11157(2010).
  4. Qi-Takahara, Y. et al. : J. Neurosci., 25(2),436(2005).
  5. Iwata, H. et. al. : J. Biol. Chem., 276(24),21678(2001).
アルツハイマー病関連因子Aβ抗体
製品コード 製品名 規格 容量
014-26881 抗アミロイドβ, モノクローナル抗体(BNT77) 免疫化学用 10 μL
010-26883 50 μL
抗体情報
抗原名 アミロイドβ 適応実験* IHC,
IP, ELISA
サブクラス IgA・κ

■免疫組織染色
アルツハイマー病モデルマウス

〈データご提供〉       
東京大学大学院医学系研究科 
粉川先生、橋本先生、岩坪先生

抗原情報 ヒトAβの11-28a.a.相同ペプチド 種交差性 ヒト, マウス, ラット 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 マウス クローンNo. BNT77
詳細情報 アミロイドβ(Aβ)は約40アミノ酸から成るペプチドで、アルツハイマー病患者の脳内に蓄積して、老人斑という構造を形成します。そのためAβはアルツハイマー病の原因因子として考えられています。
本製品は、武田薬品工業株式会社で樹立したAβを認識するマウスモノクローナル抗体で、ヒト、マウス、ラットのAβの中央付近に結合します。
使用文献
  1. Asami-Odaka, A., et. al. : Biochemistry, 34(32), 10272 (1995).
  2. Tomita, T., et. al. : J. Neurosci., 19(24), 10627 (1999).
  3. Sudoh, S., et. al. : J. Neurochem., 71(4), 1535 (1998).
アルツハイマー病関連因子 Aβ40 抗体
製品コード 製品名 規格 容量
018-26921 抗アミロイドβ40, モノクローナル抗体(BA27) 免疫化学用 10 μL
014-26923 50 μL
抗体情報
抗原名 アミロイドβ40 適応実験* WB, IHC, ELISA サブクラス IgG2a・κ

■免疫組織染色
アルツハイマー病モデルマウス

〈データご提供〉       
東京大学大学院医学系研究科 
粉川先生、橋本先生、岩坪先生

抗原情報 ヒトAβの1-40a.a.相同ペプチド 種交差性 ヒト, マウス, ラット 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 マウス クローンNo. BA27
詳細情報 アミロイドβ(Aβ)は、約40アミノ酸から成るペプチドで、アルツハイマー病患者の脳内に蓄積して、老人斑という構造を形成します。そのためAβはアルツハイマー病の原因因子として考えられています。
本製品は、武田薬品工業株式会社で樹立したAβを認識するマウスモノクローナル抗体で、Aβ40のC末端側に特異的に結合します。
使用文献
  1. Asami-Odaka, A., et. al. : Biochemistry, 34(32), 10272 (1995).
  2. Tomita, T., et. al. : J. Neurosci., 19(24), 10627 (1999).
  3. Iwatsubo, T. et al. : Am. J. Pathol., 149(6), 1823 (1996).
  4. Nonomura, A. et al. : J. Neuropathol. Exp. Neurol., 59(11), 1011 (2000).
アルツハイマー病関連因子 Aβ42 抗体
製品コード 製品名 規格 容量
014-26901 抗アミロイドβ42(43), モノクローナル抗体(BC05) 免疫化学用 10 μL
010-26903 50 μL
抗体情報
抗原名 アミロイドβ42,43 適応実験* WB, IHC, ELISA サブクラス IgG1・κ

■免疫組織染色
アルツハイマー病モデルマウス

〈データご提供〉       
東京大学大学院医学系研究科 
粉川先生、橋本先生、岩坪先生

抗原情報 ヒトAβの35-43a.a.相同ペプチド 種交差性 ヒト, マウス, ラット 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 マウス クローンNo. BC05
詳細情報 アミロイドβ(Aβ)は、約40アミノ酸から成るペプチドで、アルツハイマー病患者の脳内に蓄積して、老人斑という構造を形成します。そのためAβはアルツハイマー病の原因因子として考えられています。
本製品は、武田薬品工業株式会社で樹立したAβを認識するマウスモノクローナル抗体でAβ42(43)のC末端側に特異的に結合します。
使用文献
  1. Asami-Odaka, A., et. al. : Biochemistry, 34(32), 10272 (1995).
  2. Tomita, T., et. al. : J. Neurosci., 19(24), 10627 (1999).
  3. Iwatsubo, T. et al. : Am. J. Pathol., 149(6), 1823 (1996).
  4. Nonomura, A. et al. : J. Neuropathol. Exp. Neurol., 59(11), 1011 (2000).
アルツハイマー病関連因子 Aβ 抗体
製品コード 製品名 規格 容量
012-27781 抗アミロイドβ, モノクローナル抗体(2C8) 免疫化学用 50 μL
抗体情報
抗原名 アミロイドβ 適応実験* WB, IHC サブクラス IgG2b

■免疫組織染色
アルツハイマー病モデルマウス
(Aβは図中の赤)

抗原情報 ヒトAβの1-16a.a.相同ペプチド 種交差性 ヒト, マウス 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 マウス クローンNo. 2C8
詳細情報 アミロイドβ(Aβ)は、約40アミノ酸から成るペプチドで、アルツハイマー病患者の脳内に蓄積して、老人斑という構造を形成します。そのため、Aβはアルツハイマー病の原因因子として考えられています。
本製品は、一般的な免疫染色、WBだけでなく、透明化技術SCALEVIEW-Sに使用することが可能な抗体です。
使用文献
  1. Liu, Y., et. al. : J. Lipid Res., 45, 2368 (2004).
  2. Vehmas, A., et. al. : J. Neuroimmunol., 157(1-2), 99 (2004).

Tau抗体

Tauは微小管結合タンパク質の一つで、主に中枢神経系の神経細胞に発現し微小管の安定化を調節しています。
アルツハイマー病では神経原線維変化とよばれる、りん酸化されたTauの蓄積がみられます。Tauはアルツハイマー病で蓄積することから、アルツハイマー病の原因の候補として研究が行われています。
Tauは40個以上のりん酸化部位が報告されており(図1)、当社ではいくつかのりん酸化部位特異的な抗体をラインアップしています。
また、Tauはスプライシングにより6つのアイソフォームが存在(図2)し、当社では特定のアイソフォーム特異的に認識する抗体もラインアップしています。

  • 図1. Tauタンパク質全長とりん酸化部位の模式図





      
  • 図2. Tauアイソフォームの模式図

Tau抗体 選択ガイド

認識Tau クローンNo. 適応実験* 種交差性 免疫動物/サブクラス エピトープ 抗体濃度 製品コード
10 μL 50 μL
Total Tau マウス, ラット, ヒト RTM38 WB, IHC, ICC マウス,
ラット, ヒト
ラット/IgG2a・κ Tau
(417-441 a.a.)
1.0-1.2 mg/mL 011-26891 017-26893
ヒト特異的 RTM49 WB, IHC, ICC ヒト ラット/IgG1・κ Tau
(2-44a.a.)
1.0-1.2 mg/mL 019-26951 015-26953
マウス特異的 RTM47 WB, IHC, ICC マウス ラット/IgG2b・κ 不明 1.0-1.2 mg/mL 016-26961 012-26963
りん酸化Tau Tau T181 2E2-A6 WB, IHC ヒト ラット/IgG2b・κ Tau pT181 1.0-1.1 mg/mL 012-26603 016-26601
Tau S199 5B8-1E2 WB, IHC ヒト ラット/IgG2a・κ Tau pS199 1.0-1.1 mg/mL 019-26613 013-26611
Tau S262 TIP1-35 WB, ICC, ELISA ヒト ラット/IgG1・λ Tau pS262 0.9 mg/mL 014-27121 010-27123
Tau S422 AP422 WB, IHC ヒト, マウス マウス/IgG1・κ Tau pS422 1.0mg/mL 016-27681 012-27683
Tau アイソフォーム 2N-Tau 2C2 WB, IHC ヒト ラット/IgM・κ Tau
(74-103 a.a.)
1.0mg/mL 017-27351 013-27353
3R-Tau 2A1-1F4 WB, IP ヒト ラット/IgG2b・λ Tau
(267-274, 306-313a.a.)
1.0-1.1 mg/mL 012-26583 016-26581
4R-Tau 3E8-1A6 WB, IP ヒト マウス/IgG1・κ Tau
(273-291a.a.)
1.0-1.1 mg/mL 019-26593 013-26591

*適応実験
 WB=ウェスタンブロット、IP=免疫沈降、IHC=免疫組織染色、ICC=免疫細胞染色、ELISA=エライザ

Total Tau抗体

マウス、ラット、ヒトのすべてのTauを認識
製品コード 製品名 規格 容量
011-26891 抗ヒト/マウス/ラットTau, ラットモノクローナル抗体(RTM38) 免疫化学用 10 μL
017-26893 50 μL
抗体情報
抗原名 Tau 適応実験* WB, IHC, ICC サブクラス IgG2a・κ

■免疫組織染色
野生型マウス脳

<データご提供>           
同志社大学生命医科学部        
医生命システム学科神経病理学 宮坂先生

抗原情報 マウスTauリコンビナント 種交差性 ヒト, マウス, ラット 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 ラット クローンNo. RTM38
詳細情報 Tauは、微小管結合タンパク質の一つで、主に中枢神経系の神経細胞に発現しており、微小管の安定化を調節しています。アルツハイマー病患者の脳では、りん酸化Tauが蓄積した神経原線維変化が形成され、その出現の程度が認知症の重症度と相関すると報告されています。そのため、Tauはアルツハイマー病の原因究明や治療薬開発のために研究されています。
本製品は、ヒト、マウス、ラットのTauを認識するラットモノクローナル抗体です。りん酸化修飾、アイソフォームに関わらずすべてのTauを認識します。軸索マーカーとしても使用可能です。
使用文献
  1. Kubo, A., et al. : J. Comp. Neurol., 527(5), 985 (2018).
ヒトTauを特異的に認識
製品コード 製品名 規格 容量
019-26951 抗ヒトTau, ラットモノクローナル抗体(RTM49) 免疫化学用 10 μL
015-26953 50 μL
抗体情報
抗原名 Tau 適応実験* WB, IHC, ICC サブクラス IgG1・κ

■免疫組織染色
ヒトTau発現マウス

<データご提供>
同志社大学生命医科学部
医生命システム学科神経病理学 宮坂先生

抗原情報 ヒトTau全長リコンビナント 種交差性 ヒト 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 ラット クローンNo. RTM49
詳細情報 Tauは、微小管結合タンパク質の一つで、主に中枢神経系の神経細胞に発現しており、微小管の安定化を調節しています。アルツハイマー病患者の脳では、りん酸化Tauが蓄積した神経原線維変化が形成され、その出現の程度が認知症の重症度と相関すると報告されています。そのため、Tauはアルツハイマー病の原因究明や治療薬開発のために研究されています。
本製品は、ヒトTauを認識するラットモノクローナル抗体です。りん酸化修飾、アイソフォームに関わらずすべてのTauを認識します。
使用文献
  1. Kubo, A., et al. : J. Comp. Neurol., 527(5), 985 (2018).
マウスTauを特異的に認識
製品コード 製品名 規格 容量
016-26961 抗マウスTau, ラットモノクローナル抗体(RTM47) 免疫化学用 10 μL
012-26963 50 μL
抗体情報
抗原名 Tau 適応実験* WB, IHC, ICC サブクラス IgG2b・κ

■免疫組織染色
野生型マウス脳

<データご提供>
同志社大学生命医科学部
医生命システム学科神経病理学 宮坂先生

抗原情報 マウスTau全長リコンビナント 種交差性 マウス 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 ラット クローンNo. RTM47
詳細情報 Tauは、微小管結合タンパク質の一つで、主に中枢神経系の神経細胞に発現しており、微小管の安定化を調節しています。アルツハイマー病患者の脳では、りん酸化Tauが蓄積した神経原線維変化が形成され、その出現の程度が認知症の重症度と相関すると報告されています。そのため、Tauはアルツハイマー病の原因究明や治療薬開発のために研究されています。
本製品は、マウスのTauを認識するラットモノクローナル抗体です。りん酸化修飾、アイソフォームに関わらずすべてのTauを認識します。軸索マーカーとしても使用可能です。
使用文献
  1. Kubo, A., et al. : J. Comp. Neurol., 527(5), 985 (2018).

りん酸化Tau抗体

T181がりん酸化されたTauを認識
製品コード 製品名 規格 容量
012-26603 抗りん酸化Tau T181, ラットモノクローナル抗体(2E2-A6) 免疫化学用 10 μL
016-26601 50 μL
抗体情報
抗原名 りん酸化Tau T181 適応実験* WB, IHC サブクラス IgG2b・κ

■免疫組織染色
アルツハイマー病患者脳切片

<データご提供>
同志社大学生命医科学部
医生命システム学科神経病理学 宮坂先生

抗原情報 合成ペプチド(T181をりん酸化させたヒトTauの171-191a.a.領域相同ペプチド) 種交差性 ヒト 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 ラット クローンNo. 2E2-A6
詳細情報 Tauは、微小管結合タンパク質の一つで、主に中枢神経系の神経細胞に発現しており、微小管の安定化を調節しています。アルツハイマー病患者の脳では、りん酸化Tauが蓄積した神経原線維変化が形成され、その出現の程度が認知症の重症度と相関すると報告されています。そのため、Tauはアルツハイマー病の原因究明や治療薬開発のために研究されています。
本製品は、181番目のスレオニンがりん酸化されたTauを特異的に認識する抗体です。
使用文献 -
S199がりん酸化されたTauを認識
製品コード 製品名 規格 容量
019-26613 抗りん酸化Tau S199, ラットモノクローナル抗体(5B8-1E2) 免疫化学用 10 μL
013-26611 50 μL
抗体情報
抗原名 りん酸化Tau S199 適応実験* WB, IHC サブクラス IgG2a・κ

■免疫組織染色
アルツハイマー病患者脳切片

<データご提供>
同志社大学生命医科学部
医生命システム学科神経病理学 宮坂先生

抗原情報 合成ペプチド(S199をりん酸化させたヒトTauの相同ペプチド) 種交差性 ヒト 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 ラット クローンNo. 5B8-1E2
詳細情報 Tauは、微小管結合タンパク質の一つで、主に中枢神経系の神経細胞に発現しており、微小管の安定化を調節しています。アルツハイマー病患者の脳では、りん酸化Tauが蓄積した神経原線維変化が形成され、その出現の程度が認知症の重症度と相関すると報告されています。そのため、Tauはアルツハイマー病の原因究明や治療薬開発のために研究されています。
本製品は、199番目のセリン(S199)がりん酸化されたTauを特異的に認識する抗体です。
使用文献 -
S262がりん酸化されたTauを認識
製品コード 製品名 規格 容量
014-27121 抗りん酸化Tau S262, ラットモノクローナル抗体(TIP1-35) 免疫化学用 10 μL
010-27123 50 μL
抗体情報
抗原名 Tau pS262 適応実験* WB, ICC, ELISA サブクラス IgG1

-

抗原情報 - 種交差性 ヒト, サル 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 ラット クローンNo. TIP1-35
詳細情報 Tauは、微小管結合タンパク質の一つで、主に中枢神経系の神経細胞に発現しており、微小管の安定化を調節しています。アルツハイマー病患者の脳では、りん酸化Tauが蓄積した神経原線維変化が形成され、その出現の程度が認知症の重症度と相関すると報告されています。そのため、Tauはアルツハイマー病の原因究明や治療薬開発のために研究されています。
本製品は、262番目のセリンがりん酸化されたTauを認識するラットモノクローナル抗体です。
使用文献 -
S422がりん酸化されたTauを認識
製品コード 製品名 規格 容量
016-27681 抗りん酸化Tau S422, モノクローナル抗体(AP422) 免疫化学用 10 μL
012-27683 50 μL
抗体情報
抗原名 Tau pS422 適応実験* WB, IHC サブクラス IgG1・κ

■免疫組織染色
アルツハイマー病患者脳切片

<データご提供>
東京都医学総合研究所 長谷川先生

抗原情報 CGG+S422をリン酸化させたヒトTau417-427 a.a.(CGGIDMVDpSPQLAT) 種交差性 ヒト, マウス 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 マウス クローンNo. AP422
詳細情報 Tauは、微小管結合タンパク質の一つで、主に中枢神経系の神経細胞に発現しており、微小管の安定化を制御しています。アルツハイマー病患者の脳では、りん酸化Tauが蓄積した神経原線維変化が形成され、その出現の程度が認知症の重症度と相関すると報告されています。そのため、Tauはアルツハイマー病の原因究明や治療薬開発のために研究されています。
本製品は、S422がリン酸化されたTauを認識するマウスモノクローナル抗体です。
使用文献
  1. Hasegawa, M., et al. : FEBS Lett., 384(1), 25 (1996).
  2. Goedert, M., et al. : FEBS Lett., 409(1), 57 (1997).
  3. Buée-Scherrer, V., et al. : FEBS Lett., 515(1), 151 (2002).
  4. Delobel, P., et al.: J. Neurochem., 83(2), 412 (2002).
  5. Bellucci, A., et al. : Am. J. Pathol., 165(5), 1643 (2004).
  6. Sylvie, L. C., et al. : PNAS, 103(25), 9673 (2006).
  7. Schindowski, K., et al. : Am. J. Pathol., 169(2), 599 (2006).
  8. Audouard, E., et al. : Am. J. Pathol., 186(10), 2709 (2016).

Tauアイソフォーム抗体

6種のTauアイソフォームのうち2N4R-Tauと2N3R-Tauのみを認識
製品コード 製品名 規格 容量
017-27351 抗2N-Tau, ラットモノクローナル抗体(2C2) 免疫化学用 10 μL
013-27353 50 μL
抗体情報
抗原名 2N-Tau 適応実験* WB, IHC サブクラス IgM・κ

■免疫組織染色
アルツハイマー病患者脳切片

<データご提供>
同志社大学生命医科学部
医生命システム学科神経病理学 宮坂先生

抗原情報 ヒトTau全長リコンビナント 種交差性 ヒト 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 ラット クローンNo. 2C2
詳細情報 Tauは、微小管結合タンパク質の一つで、主に中枢神経系の神経細胞に発現しており、微小管の安定化を調節しています。アルツハイマー病患者の脳では、りん酸化Tauが蓄積した神経原線維変化が形成され、その出現の程度が認知症の重症度と相関すると報告されています。そのため、Tauはアルツハイマー病の原因究明や治療薬開発のために研究されています。
本製品は、6種類あるTauのアイソフォーム(0N3R, 1N4R, 2N3R, 0N4R, 1N4R, 2N4R)のうち、2種(2N3R, 2N4R)のみに反応するラットモノクローナル抗体です。
使用文献 -
6種のTauアイソフォームのうち2N3、1N3R、R0N3R-Tauを認識
製品コード 製品名 規格 容量
012-26583 抗3R-Tau, ラットモノクローナル抗体(2A1-1F4) 免疫化学用 10 μL
016-26581 50 μL
抗体情報
抗原名 3R-Tau 適応実験* WB, IP サブクラス IgG2b・λ

■ウエスタンブロット
ヒトTauリコンビナント混合物 (2N4R, 2N3R, 1N4R, 1N3R, 0N4R, 0N3R-Tau)

<データご提供>
同志社大学生命医科学部
医生命システム学科神経病理学 宮坂先生

抗原情報 合成ペプチド
(Human Tauの267-274, 306-313aa領域)
種交差性 ヒト 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 ラット クローンNo. 2A1-1F4
詳細情報 Tauは、微小管結合タンパク質の一つで、主に中枢神経系の神経細胞に発現しており、微小管の安定化を調節しています。アルツハイマー病患者の脳では、りん酸化Tauが蓄積した神経原線維変化が形成され、その出現の程度が認知症の重症度と相関すると報告されています。そのため、Tauはアルツハイマー病の原因究明や治療薬開発のために研究されています。Tauは微小管結合ドメインの数が3つある3R-Tauと4つある4R-Tauの2種類に分けられます。
本製品は、3R-Tauを特異的に認識する抗体です。
使用文献 -
6種のTauアイソフォームのうち2N4R、1N4R、0N4R-Tauを認識
製品コード 製品名 規格 容量
019-26593 抗4R-Tau, モノクローナル抗体(3E8-1A6) 免疫化学用 10 μL
013-26591 50 μL
抗体情報
抗原名 4R-Tau 適応実験* WB, IP サブクラス IgG1・κ

■ウエスタンブロット
ヒトTauリコンビナント混合物 (2N4R, 2N3R, 1N4R, 1N3R, 0N4R, 0N3R-Tau)

<データご提供>
同志社大学生命医科学部
医生命システム学科神経病理学 宮坂先生

抗原情報 合成ペプチド
(Human Tauの273-291aa領域)
種交差性 ヒト 標識 非標識
抗原別名 - 免疫動物 マウス クローンNo. 3E8-1A6
詳細情報 Tauは、微小管結合タンパク質の一つで、主に中枢神経系の神経細胞に発現しており、微小管の安定化を調節しています。アルツハイマー病患者の脳では、りん酸化Tauが蓄積した神経原線維変化が形成され、その出現の程度が認知症の重症度と相関すると報告されています。そのため、Tauはアルツハイマー病の原因究明や治療薬開発のために研究されています。Tauは微小管結合ドメインの数が3つある3R-Tauと4つある4R-Tauの2種類に分けられます。
本製品は、4R-Tauを特異的に認識する抗体です。
使用文献 -

製品一覧

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