siyaku blog

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総説

分析 総説

【総説】オキナワモズク由来フコイダンの概要と今後の展望について

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.1(2023年1月号)において、株式会社サウスプロダクト1)、群馬大学 名誉教授2) 友利 誠様1)、平田 透様1)、長嶺 竹明様2)、伊波 匡彦様1)に執筆いただいたものです。

フコイダンは褐藻類の藻体に含まれる硫酸化多糖類の総称である。フコイダンの歴史は1913年にウプサラ大学(スウェーデン)のH. キリン(Harald Kylin)がAscophyllam nodosum(ヒバマタ)など数種類の褐藻類から分離・報告した。日本国内におけるフコイダンに関する報告は1970年代から散見され、1990年代以降に多くの報告がされている。現在国内ではオキナワモズク(Cladosi...

合成・材料 総説

【総説】UV硬化添加剤による酸素阻害抑制・特異な反応性による樹脂の高機能化

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.1(2023年1月号)において、株式会社クラレ スペシャリティケミカル生産・技術・開発部 佐々木 佑希様、福本 隆司様に執筆いただいたものです。

UV硬化樹脂は瞬間硬化による生産性の高さおよび、省エネルギーで環境配慮に優れている点から、塗料・コーティング・接着剤などの多くの用途にて使用されている。コーティング組成物に配合される成分としては多岐にわたるが、硬化に係る反応性基としてはラジカル重合性反応基が一般的に使用される。 ラジカル重合におけるもっとも普遍的な課題として、空気中の酸素による硬化阻害(酸素阻害)1)が挙げられる。これは、ラジカル...

分析 総説

【総説】水道水質検査における陰イオン界面活性剤(LAS)のLC-MS/MS分析法の開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.1(2023年1月号)において、国立医薬品食品衛生研究所 生活衛生化学部 小林 憲弘様に執筆いただいたものです。

水道水質基準項目の一つである陰イオン界面活性剤は、過去5年間の調査で基準値の10%を超過する地点が存在し、販売量が横ばいで安定していることから、厚生労働省による近年の評価では、「引き続き水質基準項目とし、給水栓での検出状況等を注視していくことが適当である」とされている1, 2)。 陰イオン界面活性剤には幾つか種類があるが、水道水質基準ではそのうち最も出荷量が多いアルキル鎖がC10〜C14の5種類の...

ライフサイエンス 総説

【総説】2-OG 骨格を持たない次世代HIF 活性化分子PyrzA

本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.4(2022年10月号)において、佐賀大学農学部 天然資源化学分野 川口 真一様、生化学分野 辻田 忠志様に執筆いただいたものです。

低酸素誘導因子(HIF)は、脊椎動物において低酸素ストレスを改善する遺伝子を統括的に制御する転写因子である1, 2)。HIFが安定化すると、速やかに核へ移行して、VEGF(血管内皮増殖因子)、EPO(エリスロポエチン)、GLUT1(グルコーストランスポーター1)などのタンパク質発現を上昇させ、低酸素障害に対して保護作用のある血管新生、造血、代謝リプログラミングが促進される3, 4)。したがって、H...

ライフサイエンス 総説

【総説】non-neuronal AChシステム誘導薬

本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.4(2022年10月号)において、日本医科大学 化学教室 中村 成夫様、生体統御科学分野 柿沼 由彦様に執筆いただいたものです。

本化合物S -Nitroso-N -pivaloyl-D-penicillamine(SNPiP) は、既存のNOドナーであるS -Nitroso-N -acetyl-DL-penicillamine (SNAP) の基本骨格を参考に作製したものであり、心臓におけるnon-neuronal cholinergicsystem(非神経性コリン作動系と訳され、神経由来のアセチルコリン(ACh)とは別の...

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