【総説】酵素フリーで細胞回収できるスマート温度応答性培養皿SSCW®
本記事は、和光純薬時報 Vol.94 No.3(2026年7月号)において、
東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 中山 正道 様に執筆いただいたものです。
近年、自己組織由来細胞やiPS細胞から分化誘導した細胞を用いて、立体的かつ機能的な細胞組織を作製し、移植する再生医療が注目されている。このような細胞組織は、画期的な治療手段となりうるだけでなく、実験動物に替わる創薬・疾患研究のためのツールとしても有用であるほか、今後深刻化する世界的な食料危機を解決する細胞性食品(いわゆる培養肉)としてSDGsへの貢献も期待される。このため、細胞を適切に増殖させたの...
