【テクニカルレポート】試薬を用いた細胞老化検出と関連指標の併用測定例
本記事は、和光純薬時報 Vol.92 No.3(2024年7月号)において、株式会社同仁化学研究所 マーケティング部 津崎 兼土様に執筆いただいたものです。
1981年Hayflickによって報告された細胞老化は、肺繊維芽細胞を8ヶ月以上継代培養した際に途中で増殖が遅くなり、細胞死に至ったことが発端となり発見された。細胞複製による老化が発端で発見された細胞老化は、その後の研究でテロメア長の縮小化だけでなく、がん遺伝子の活性化や酸化ストレス、DNA損傷等の外的要因でも引き起こされることが明らかとなった。