siyaku blog

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総説

合成・材料 ライフサイエンス 総説

【総説】自由自在に接着末端を設計できるPCR停止プライマーを用いたDNA連結技術の開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.92 No.3(2024年7月号)において、名古屋大学大学院 理学研究科 野村 浩平、阿部 洋様に執筆いただいたものです。

遺伝子工学の分野では、遺伝子組み換え技術によって薬品・害虫・病気等に強い作物や、インスリンなどの薬効成分を大量合成する大腸菌の開発が行われ、農業や製薬業界といった幅広い分野での応用がなされてきました。しかし近年では、遺伝子工学の新たな段階として、人工的に遺伝子を設計・合成し、産業応用に有効な遺伝子を持つ生物を一から創り出すゲノム合成が注目されています。ゲノムサイズの長いDNAを一度に合成することは...

ライフサイエンス 総説

【総説】パーキンソン病とその関連疾患の血液バイオマーカーとしての血中カフェイン濃度の有用性

本記事は、和光純薬時報 Vol.92 No.1(2024年1月号)において、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 量子医科学研究所 脳機能イメージング研究部 徳田 隆彦様に執筆いただいたものです。

パーキンソン病(PD)は有病率が10万人あたり約150人に上る我が国で2番目に多い神経変性疾患であり、また加齢によって有病率が増加し後期高齢者では100人に2〜3人が発症する。PD患者脳に生じている特異的な生化学的・病理学的異常を反映する客観的なバイオマーカー(BM)が必要である。

医薬品 製造・品質管理 総説

【総説】改正GMP省令と医薬品品質システムに基づく品質確保への取り組み

本記事は、和光純薬時報 Vol.92 No.1(2024年1月号)において、(元)中外製薬工業株式会社* 生産QA部 今若 太一様
*2006年5月〜2023年12月に執筆いただいたものです。

医薬品及び医薬部外品の製造管理及び品質管理の基準に関する省令(以下、改正GMP*1省令*2と記載)が令和3年(2021年) 4月28日公布、同8月1日付けで施行された。改正GMP省令では、国際整合、国内制度の整理のもと、品質保証の充実の観点及びグローバルな観点から「患者保護」を第一に、国際的にも通用する製造管理、品質管理として施行されたものである1)(Fig.1)。

分析 総説

【総説】LA-ICP-MS法による定量分析のための標準試料Solid scaleの開発とその応用例

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.4(2023年10月号)において、富士フイルム株式会社 解析技術センター 寺尾 祐子様、椙山 卓郎様、平兮 康彦様、佐藤 琢也様、岩戸 薫様、宮下 陽介様、
東京大学大学院 理学系研究科 平田 岳史様に執筆いただいたものです。

1980年にHoukらによって報告された誘導結合プラズマ質量分析法 (ICP-MS法)1) は、周期表のほとんどすべての元素を高い効率でイオン化できることから、高感度かつ迅速な元素分析法として様々な分野で広く活用されている。

合成・材料 総説

【総説】環境調和型エーテル系溶媒「MTHP」

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.4(2023年10月号)において、株式会社クラレ スペシャリティケミカル生産・技術・開発部 齊藤 勇祐様に執筆いただいたものです。

持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、近年の化学産業には「グリーンケミストリー」の推進が強く求められている。「グリーンケミストリー」とは化学物質のライフサイクル全体において人体の健康や生態系、環境への負荷を低減しようとする概念や技術を指し、具体的な例としては廃棄物や排出二酸化炭素(CO2)、排水負荷を削減・低減できるような化学反応や化学プロセスの開発が挙げられる。

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