siyaku blog

- 研究の最前線、テクニカルレポート、実験のコツなどを幅広く紹介します。 -

総説

ライフサイエンス 総説

【総説】中性付近のpHで抗体を効率的に吸着/精製する担体の開発

本記事は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所 日本特殊陶業ー産総研ヘルスケア・マテリアル連携研究ラボ 加藤 且也様、日本特殊陶業株式会社 研究開発本部 北村 昌大様に執筆いただいたものです。

血清や細胞培養上清中に存在する抗体、特にイムノグロブリンG (IgG) を精製する場合には、通常IgGのFc領域と強い相互作用を持つプロテインAの結合したアフィニティークロマトグラフィー担体が用いられている。しかし抗体の回収時に用いるpH 2~4 の酸性溶液が、回収後の抗体の凝集や変性を引き起こす原因ともなり、重要な活性を持つ抗体を取得できない場合がある。そのために、抗体回収溶液として酸性溶液を用...

ライフサイエンス 総説

【総説】エポキシ樹脂包埋生物試料のマルチカラーIn-resin CLEM

本記事は、和光純薬時報 Vol.89 No.2(2021年4月号)において、順天堂大学大学院医学研究科 谷田 以誠様、山口 隼司様、角田 宗一郎様、内山 安男様に執筆いただいたものです。

光線−電子相関顕微鏡法(Correlative Light and Electron Microscopy ; CLEM)は、同一試料を蛍光顕微鏡および電子顕微鏡で観察し、蛍光顕微鏡による蛍光タンパク質により標識された標的タンパク質・オルガネラの細胞内局在情報(あるいは、標的細胞の組織内位置情報)と電子顕微鏡による超微形態情報を相関し解析する方法である。近年、超解像蛍光顕微鏡により蛍光タンパク質の...

培養 総説

家族性パーキンソン病患者iPS細胞由来神経系細胞におけるエンドソーム機能障害

近年、不治の病とされた様々な神経疾患の原因遺伝子・感受性遺伝子が同定され、その根幹病態にせまる発見が相次ぎ、病態解明に向け新たな知見が蓄積してきている。疾患関連遺伝子から推測される病態経路を疾患モデル細胞やモデル動物を用いて検証することにより、新規治療法の研究・開発が飛躍的に進んできた。2006年に誕生したiPS細胞は、再生医療に重要な役割を果たすと期待されており、臨床応用に向けた研究が進んでいる...

分析 総説

【総説】下痢性貝毒オカダ酸群と分析用標準物質

本記事は、和光純薬時報 Vol.89 No.1(2021年1月号)において、国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産技術研究所 環境・応用部門 水産物応用開発部 鈴木 敏之様に執筆いただいたものです。

貝毒など海洋生態系の自然毒の多くは有毒プランクトンにより生産され、食物連鎖を介して魚介類に蓄積される。ホタテガイやカキなどの二枚貝は、プランクトンを餌としているため、餌としたプランクトンの中に有毒プランクトンが含まれていると毒を蓄積して毒化する。毒化した二枚貝をヒトが喫食することにより貝中毒を発症するが、有毒プランクトンが生産する原因毒により、中毒症状は様々である。 貝毒などの海洋生物毒は無味無臭...

分析 総説

【総説】マリントキシン研究の楽しみ

本記事は、和光純薬時報 Vol.88 No.4(2020年10月号)において、東北大学名誉教授、一般財団法人日本食品分析センター顧問 安元 健様に執筆いただいたものです。

今回、富士フイルム和光純薬の好意によって筆者のライフワークである「海洋生物毒研究」を紹介する機会を得ました。海洋生物毒には多彩な顔があります。化学構造や薬理作用の解明、食品衛生・公衆衛生面への対策、生態・生物学的意義の解明等があります。 筆者の最大の関心事は「毒の化学構造」ですが、毒化の真犯人「=毒の生産者」を見つけ出す過程も楽しい作業でした。微小生物が毒を生産し、食物連鎖によって拡散するように、...

キーワード検索

月別アーカイブ

当サイトの文章・画像等の無断転載・複製等を禁止します。