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クロマトQ&A

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】:溶媒のQTofMS用、HPLC用、LC/MS用の違い

本記事は、Analytical Circle No.84(2017年3月号)に掲載されたものです。

HPLCは広範な試料の分析に適応可能な分析法として幅広い分野で用いられています。HPLCで使用する溶媒は、試料成分を溶解するが試料成分と反応しない、カラムへの負荷が少ない、検出を妨害しない、などの条件を基に選択します。検出を妨害しない要件として、HPLCでは紫外可視吸光光度検出器や蛍光検出器が多く用いられるため、吸光度や蛍光が低く抑えられていることが挙げられます。LC/MSにおいては質量分析計で目...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】:液体クロマトグラフィーに使用する溶媒のグレードについて

本記事は、Analytical Circle No.78(2015年9月号)に掲載されたものです。

皆さんもご存じの通り、現在数多くのグレードの試薬が販売されています。例えばアセトニトリルの場合、試薬特級、1級といった一般試薬のほか、高速液体クロマトグラフ(HCPLC)用、LC/MS用などの用途別試薬があります。 各グレードにはどのような違いがあるのか、アセトニトリルの当社試薬特級とHPLC用、LC/MS用の規格項目と規格値を表1に示し比較します。

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】:薄層クロマトグラフィーについて

本記事は、Analytical Circle No.77(2015年6月号)に掲載されたものです。

TLCは支持体(ガラス等)の上に担体(シリカゲル等)を薄膜状に固定した薄層プレートを用いて行うクロマトグラフィーの手法です。薄層プレートの一端を溶媒に浸すと、担体の間隙を毛細管現象により溶媒が移動します。薄層プレート上に試料が存在すると、溶媒の移動に伴い試料も移動します。この時、試料と固定相との相互作用の強さの違いにより、試料により移動する距離が異なるのを利用する事で分離を行います。

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】:カラムを長持ちさせる使用方法

本記事は、Analytical Circle No.76(2015年3月号)に掲載されたものです。

逆相系カラムの劣化に影響する項目をまとめてみました。 カラムの初期性能をできるだけ維持させて長く安定に使用することは、分析精度の向上、コスト削減のためなどに必要なことです。基本的には各カラムの取扱説明書の記載事項を守ってご使用いただくことですが、分析条件(溶離液・送液流速・注入試料など)の適正化、定期的なカラムの洗浄など、カラムにあったメンテナンスを日頃から実施していただくことが必要になります。 ...

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】:PTC誘導体化アミノ酸分析法における、アミノ酸混合標準液成分以外のアミノ酸分析

本記事は、Analytical Circle No.75(2014年12月号)に掲載されたものです。

アミノ基を持つ化合物のPTC化が可能です。 PTC(フェニルチオカルバモイル)化は、フェニルイソチオシアナート(PITC)試薬(コードNo.162-08473)を用いて誘導体化する方法で、一級アミンおよび二級アミンに反応します。誘導体化した化合物の分子吸光係数がどのアミノ酸もほとんど同じであるという特長を有しています。多成分のアミノ酸の同時分析にはグラジエント溶出が必要になりますが、Wakopak...

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