siyaku blog

- 研究の最前線、テクニカルレポート、実験のコツなどを幅広く紹介します。 -

総説

ライフサイエンス 総説

【総説】免疫系におけるエクソソームの役割

本記事は、和光純薬時報 Vol.84 No.1(2016年1月号)において、金沢大学医学系免疫学 華山 力成先生に執筆いただいたものです。

私達の体の中では、約60兆個もの細胞が互いに連絡を取り合い、情報を交換し合うことで私達の生命活動を支えている。その中でも近年、様々な細胞がエクソソームと呼ばれる直径 30-100 nm の小型膜小胞を放出することにより、情報を伝達する可能性が注目されている。

ライフサイエンス 総説

【総説】LH 遺伝子変異解析法による肺がん等での遺伝子変異検索の概要

本記事は、和光純薬時報 Vol.83 No.4(2015年10月号)において、神奈川県立がんセンター 臨床研究所 がん分子病態研究学部 松隈 章一様、宮城 洋平様、和光純薬工業 臨床検査薬研究所 石川 友一に執筆いただいたものです。

がん遺伝子変異ががん化・悪性化に重大な関与をしているが、その中でも、特定の遺伝子変異を標的とする治療薬が肺がんやその他のがんで有効であることが判っている。肺がん(非小細胞性)では EGFR 遺伝子の変異を確定し、EGFR 遺伝子を標的とするがん治療薬イレッサの治療有効性を予見することが臨床上重要となった1)。 また、遺伝子標的治療薬として BCR-ABL 遺伝子転座異常がある慢性骨髄性白血病に著効...

ライフサイエンス 総説

【総説】ヒト iPS/ES 細胞除去試薬の開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.83 No.3(2015年7月号)において、国立研究開発法人 産業技術総合研究所 創薬基盤研究部門 舘野 浩章 様に執筆いただいたものです。

ヒト iPS/ES 細胞がもつ腫瘍形成能がヒト iPS/ES 細胞を用いた再生医療の大きな課題となっている。我々はこれまで高密度レクチンアレイを用いて網羅的グライコーム解析を行った結果、ヒト iPS/ES 細胞に選択的に反応するレクチン rBC2LCN(別名:AiLecS1)の発見に至っている。 今回、この rBC2LCN に緑膿菌由来毒素の触媒ドメイン(PE23)を融合させたレクチン-薬剤複合体...

ライフサイエンス 総説

【総説】超高親和性を有する新規アフィニティータグシステム"PA タグシステム"

本記事は、和光純薬時報 Vol.82 No.4(2014年10月号)において、大阪大学 蛋白質研究所 高木 淳一先生、藤井 勇樹先生、東北大学大学院 医学系研究科 加藤 幸成先生、金子 美華先生に執筆いただいたものです。

蛋白質の機能を解析する上で純度が高い蛋白質を得ることは非常に重要である。現在蛋白質精製において、最もポピュラーな手法としてアフィニティータグシステムがある。なかでも「エピトープタグ」と総称される、ペプチドタグとそれに対するモノクローナル抗体からなるシステムは、FLAG、HA、Myc 等の多くの種類のタグが開発され、販売されている。しかし、どのタグシステムも一長一短であり、欠点全てが克服されたような...

合成・材料 総説

【総説】界面集積型脱水縮合剤とその反応

本記事は、和光純薬時報 Vol.81 No.1(2013年1月号)において、金沢大学医薬保健研究域薬学系 国嶋 崇隆 先生に執筆いただいたものです。

ミセルの特性のうち、反応場という観点から重要なものとして、次の3点を上げることができる。すなわち、①水中に溶解/分散している脂溶性分子の取り込み作用により、ミセル内でそれらの濃度が高まる局所濃縮効果、②両親媒性化合物の場合、極性官能基を界面に向けて取り込まれる前配向性効果、③会合解離を繰り返す平衡系であるため、取り込まれる分子の出入りが速いこと

キーワード検索

月別アーカイブ

当サイトの文章・画像等の無断転載・複製等を禁止します。