【総説】医薬品・再生医療等製品向け原材料 国産ウシ多血小板血漿由来血清「NeoSERA®」の開発
本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.3(2018年7月号)において、兵庫医科大学 先端医学研究所 医薬開発研究部門 濵田 彰子 様、山原 研一 様、株式会社ジャパン・バイオメディカル 高田 竜治 様、須藤 稔太 様に執筆いただいたものです。
我々はヒト羊膜由来間葉系幹細胞(以下、羊膜 MSC)の製剤化と急性 GVHD(移植片対宿主病)およびクローン病に対する医師主導治験を実施中である(UMIN 試験 ID UMIN000029945、UMIN000029841)。治験向けの羊膜 MSC 製剤の製造には、MSC の培養に汎用される胎児ウシ血清(Fetal Bovine Serum: 以下、FBS) と比べ、安全性・安定性・品質を高めた、...