リコンビナントペプチドピースを用いた細胞凝集様技術"CellSaic(セルザイク)"のMSC細胞移植応用
本記事は、Current Stem Cell Research & Therapy, 2019, 14, 52-56に掲載された原文を、出版社許諾のもと、原著者自らが日本語訳したものです。
原著者:富士フイルム株式会社バイオサイエンス&テクノロジー開発センター 中村健太郎
幹細胞治療の領域では、その多様な機能ゆえに間葉系幹細胞(MSC)に関する研究が盛んにおこなわれている。一方、細胞移植の形態は単純な細胞懸濁液の投与から、細胞シート工学、3次元化へと研究が進展してきている。その中で我々は、細胞凝集体形態にゼノフリー・リコンビナントスキャホールドを組み合わせたCellSaic(セルザイク)と呼ばれる細胞治療プラットフォームを報告してきた。CellSaicとは、細胞とペ...