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ライフサイエンス

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】高感度、高精度なキナーゼの新規蛍光 HTS アッセイキットの紹介

本記事は、和光純薬時報 Vol.83 No.3(2015年7月号)において、和光純薬工業 ライフサイエンス研究所 成瀬 健に執筆いただいたものです。

タンパク質のりん酸化修飾は、プロテインキナーゼと呼ばれる酵素群によって触媒される。プロテインキナーゼは ATP のりん酸基を基質タンパク質に転移する反応を触媒する酵素であり、ヒトでは 500 種類以上のプロテインキナーゼが存在する。プロテインキナーゼの発現や機能に異常が生じると細胞内タンパク質のりん酸化レベルの制御不全が引き起こされ、悪性腫瘍などの疾患の発生につながる。そのため、プロテインキナーゼ...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】蛍光標識未分化マーカーレクチン rBC2LCN【AiLecS1】~未分化ヒト万能性幹細胞を生きたまま検出する~

本記事は、和光純薬時報 Vol.83 No.2(2015年4月号)において、和光純薬工業 ライフサイエンス研究所 新井 華子が執筆したものです。

近年、幹細胞研究分野は目覚ましい発展を遂げ、ヒト万能性幹細胞(ES 細胞及び iPS 細胞)を用いた再生医療に大きな期待がよせられている。iPS 細胞をさまざまな細胞に分化させ、治療や創薬に用いる研究が世界中で進められている。わが国では昨年、世界で初めて iPS 細胞を使用した臨床研究が行われ、iPS 細胞を利用した再生医療が実現に向けて大きく動き出した。iPS 細胞を利用した再生医療を一般に広め...

ライフサイエンス 総説

【総説】超高親和性を有する新規アフィニティータグシステム"PA タグシステム"

本記事は、和光純薬時報 Vol.82 No.4(2014年10月号)において、大阪大学 蛋白質研究所 高木 淳一先生、藤井 勇樹先生、東北大学大学院 医学系研究科 加藤 幸成先生、金子 美華先生に執筆いただいたものです。

蛋白質の機能を解析する上で純度が高い蛋白質を得ることは非常に重要である。現在蛋白質精製において、最もポピュラーな手法としてアフィニティータグシステムがある。なかでも「エピトープタグ」と総称される、ペプチドタグとそれに対するモノクローナル抗体からなるシステムは、FLAG、HA、Myc 等の多くの種類のタグが開発され、販売されている。しかし、どのタグシステムも一長一短であり、欠点全てが克服されたような...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】ヒト万能性幹細胞研究用試薬;未分化維持培地 StemSure® hPSC Medium Δ 及び蛍光標識未分化マーカーレクチン rBC2LCN (AiLecS1)

本記事は、和光純薬時報 Vol.82 No.1(2014年1月号)において、和光純薬工業 ライフサイエンス研究所 細胞生物センター 福田 雅和、吉居 華子が執筆したものです。

再生医療の実現が望まれる昨今、幹細胞研究分野は目覚しい発展を遂げている。なかでも大きなブレイクスルーはヒト万能性幹細胞である胚性幹細胞(ES 細胞)及び人工多能性幹細胞(iPS 細胞)の樹立である。iPS 細胞は終末分化した体細胞から樹立できることから、ES 細胞樹立時に伴う受精卵破壊という倫理的問題を回避でき、また移植医療の高いハードルである拒絶反応も生じないという理由から、細胞移植医療の有望な...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】新規発光試薬イムノスター® ゼータの開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.80 No.3(2012年7月号)において、和光純薬工業株式会社 ライフサイエンス研究所 平安 一成が執筆したものです。

当社は、2009 年にウエスタンブロット用高感度発光試薬イムノスター® LD(コードNo. 290-69904 など)を商品化させていただきました。この試薬は、発光基質としてルミノール誘導体である L-012(8-Amino-5-chloro-7-phenylpyrido [3,4-d] pyridazine-1,4-(2H , 3H) dione Sodium Salt)を使っています。

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