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【テクニカルレポート】microRNA Extractor® SP Kit (血液中の microRNA 抽出用試薬)の開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.79 No.4(2011年10月号)において、和光純薬工業株式会社 ゲノム研究所 光葉 麻理、平安 一成が執筆したものです。

microRNA は約 22 塩基からなる機能性低分子 RNA で、遺伝子発現を制御するガイド分子として機能しており、分化、発生あるいはがん化など多くの生命現象に深くかかわっていることが知られています。最近は、その働きに注目が集まり、将来的にヒトの血漿や血清中に存在する microRNA が悪性腫瘍やその他の疾患のバイオマーカーとなりうる可能性を示唆する報告もなされています 1,2)。 そこで筆者...

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【テクニカルレポート】新しい免疫沈降実験ツールの紹介

本記事は、和光純薬時報 Vol.79 No.1(2011年2月号)において、和光純薬工業株式会社 ゲノム研究所 西部 隆宏、吉居 華子が執筆したものです。

免疫沈降法は、ビーズに固定化した抗体が抗原(目的のタンパク質)と反応し沈殿することを利用した抗原の分離・精製法です。この方法は単に抗原タンパク質を精製するためだけの方法ではなく、抗原タンパク質と相互作用するタンパク質や核酸などを共沈させることができるため、タンパク質間相互作用の同定、クロマチン免疫沈降(Chromatin Imuunoprecipitaion : ChIP)、RNA 免疫沈降(RN...

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【テクニカルレポート】抗 Argonaute 抗体を用いた microRNA 研究ツールの紹介

本記事は、和光純薬時報 Vol.78 No.2(2010年4月号)において、和光純薬工業株式会社 ゲノム研究所 西部 隆宏、請川 亮、林田 幸信、黒川 勉が執筆したものです。

microRNA は約 22 塩基からなる一群の機能性低分子 RNA で、遺伝子発現を転写後レベルで制御するガイド分子として機能し、さまざまな生体機能を担っていることが報告されています1)。ヒトやマウスでは 1,000 種類以上の microRNA の存在が示唆されており、機能未知な新規 microRNA の同定、疾患に関連する microRNA の機能解明などが世界中で盛んに進められています。ま...

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【テクニカルレポート】電気泳動ゲルのネガティブ染色からウエスタンブロッティングまで ネガティブゲル染色 MS キットの染色応用例

本記事は、和光純薬時報 Vol.70 No.2(2002年4月号)において、和光純薬工業 試薬研究所 河野 直幸が執筆したものです。

ポリアクリルアミドゲルを使用した電気泳動は、タンパク質の分離精製に広く用いられています。検出は、通常 CBB 染色、銀染色で行いますが、染色されたタンパク質が不必要な修飾を受けます。一方、ネガティブ染色法はタンパク質が修飾されないので、切り出したタンパク質の MS 解析、ウエスタンブロッティングに有用です。 ネガティブ染色法は、イミダゾールのイミノ基が、種々の金属に置換され難溶性の塩を生成し白濁す...

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【テクニカルレポート】Wakosil-II 5C18HG による血清クレアチニンの測定

本記事は、和光純薬時報 Vol.61 No.2(1993年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

クレアチニンは、筋・神経内でクレアチンリン酸から直接に、あるいはクレアチンの脱水によって生成され、腎糸球体からろ過された後、ほとんど再吸収されることなく尿中に排泄されます。従ってクレアチニンの測定は糸球体の高度の病変に起因する腎不全腎炎などの腎疾患、尿毒症などの診断、治療経過の観察に必須の臨床検査項目となっています。 測定法としては、Jaffe 法に基づく各種方法からクレアチニンを特異的に測定可能...

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