【テクニカルレポート】水溶性蛍光標識試薬による各種生理活性物質の測定
本記事は、和光純薬時報 Vol.61 No.1(1993年1月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 里村 慎二が執筆したものです。
各種官能基に対して選択的で高感度な蛍光ラベル化試薬が、これまでに種々開発されております。また、このような官能基の定量にとどまらず、タンパク質、核酸、酵素等の生化学の研究に於いては、基質やリガンドとして使用する場合や、糖鎖等の構造解析にも蛍光標識が多用されてきております。
しかしながら、この目的には水中で標識反応が可能なこと、蛍光標識物が水溶性でかつ安定なこと等が必要になりますが、現在使用されている...