siyaku blog

- 研究の最前線、テクニカルレポート、実験のコツなどを幅広く紹介します。 -

ライフサイエンス

ライフサイエンス 総説

【総説】炎症時におけるミクログリアのダイナミクス

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.4(2023年10月号)において、京都工芸繊維大学 応用生物学系 宮田 清司様に執筆いただいたものです。

グリア細胞の一種であるミクログリアは、中枢神経系に存在する常在性マクロファージで、齧歯類の脳では細胞の5〜12%の比率で存在しています。ミクログリアは、感染や損傷による炎症時に活性化されることから、中枢神経系の免疫担当細胞と言われています。しかし、最近の研究では、ミクログリアは正常条件下でも細胞質突起により周囲の微小環境を感知し中枢神経系の機能と恒常性を制御していることが明らかになっています。

培養 ライフサイエンス 総説

【連載】幹細胞由来EV~治療、診断、化粧品への展開~ 第4回 細胞外小胞の産業化に向けた標準開発の取り組み

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.4(2023年10月号)において、富士フイルムホールディングス株式会社 知的財産部 国際標準化推進室 河内 幾生様に執筆いただいたものです。

細胞は脂質二重膜を有する小胞にタンパク質や核酸などの機能分子を内包し、分泌している。分泌された小胞が、体液を通じて周囲の細胞や遠隔地の細胞へと運ばれ、その小胞を受容した細胞に機能分子を受け渡すことで、細胞間コミュニケーションツールとして様々な生命現象及び疾患に関与することが明らかになってきている。このような細胞外小胞(Extracellular vesicles : EVs)は、その産生経路もしく...

ライフサイエンス 受託サービス 研究全般

創薬支援CROサービス(富士フイルムグループ)

2023年3月に富士フイルムグループ創薬支援CROビジネスへの本格参入、2022年10月には国内初のバイオCDMO拠点の新設を発表致しました。富士フイルムグループでライフサイエンス領域における事業成長の加速を目指す中でCRO:医薬品開発受託サービス、CDMO:医薬品製造開発受託サービスを展開していきます。CROについては3つの柱を基点としたサービスを展開していきます。

ライフサイエンス 総説

【総説】自閉スペクトラム症研究におけるポリジェニック・リスク・スコアの利用

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.3(2023年7月号)において、浜松医科大学 子どものこころの発達研究センター1)、大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学 連合小児発達学研究科2) 土屋 賢治様1),2)に執筆いただいたものです。

米国精神医学会の診断基準DSM-5において、自閉スペクトラム症(Autism spectrum disorder、以下ASD)は、神経発達症群の一つとして分類されている。ASDの診断に利用できる生物学的指標はなく、症状または行動をたよりに診断する。診断の根拠として「社会相互性と意思伝達の障害」および「狭い興味や反復的な行動様式」という2つの症状群が知られている。

培養 ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】化粧品原料としてのヒト幹細胞培養液・エクソソーム

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.2(2023年4月号)において、アンチエイジング株式会社 マテリアル事業部 藤田 英人様に執筆いただいたものです。

ヒト幹細胞培養液やエクソソーム入りの化粧品が販売されていることをご存知でしょうか?ある調査では化粧品原料として、一般消費者のヒト幹細胞培養液についての知名度は5割を超えています。 弊社はヒト幹細胞培養液を化粧品原料として販売している原料サプライヤーです。日本で初めて化粧品原料としてヒト幹細胞培養液を登録し、販売を開始したのが2012年で、エクソソームについては2019年から本格的に広報を開始してい...

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