siyaku blog

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ライフサイエンス

ライフサイエンス

クロマチン免疫沈降法(ChIP) - 原理/方法をわかりやすく解説

クロマチン免疫沈降法(Chromatin Immunoprecipitation:ChIP)は、DNA-タンパク質の相互作用の解析に用いられます。遺伝子発現調節やクロマチン構造変化など、エピジェネティクス研究を進める上で極めて重要です。特定のタンパク質とDNAの相互作用の解析だけでなく、複数のタンパク質とDNAの相互作用の解析、タンパク質のゲノム全体における相互作用の解析など、汎用性の高い方法です...

培養 ライフサイエンス

ヒトiPSC由来腸管上皮細胞 F-hiSIEC アプリケーションのご紹介

F-hiSIECは、薬物透過性評価、トランスポーターの取込/排出量評価、代謝量評価、トランスポーターと代謝酵素の両方に影響を受ける薬物の動態評価に利用できます。

ライフサイエンス 医薬品 製造・品質管理

エクソソームの基礎研究から前臨床への発展

TriLink BioTechnologesのブログメディア「Zone in with Zon」の"Exosomes Advance from Biological Curiosities to Preclinical Applications"を許可を得て翻訳・編集した記事です。

エクソソームは、細胞から分泌される約100 nmの脂質二重層粒子であり、細胞に由来する細胞表面タンパク質、DNA、RNAなどのそのさまざまな生体分子を含んでいる。エクソソームは哺乳類の赤血球の成熟に関する研究で最初に発見され、1987年にJohnstoneらが初めてそれを「エクソソーム」と名付けた。それ以来、特に過去10年間、「エクソソーム」の用語で索引が付けられたPubMedの年間発表文献数は指...

培養 ライフサイエンス 連載

【連載】幹細胞由来EV~治療、診断、化粧品への展開~「第3回 細胞外小胞を利用した治療の実現をサポートする富士フイルム和光純薬の取り組み」

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.1(2023年1月号)において、弊社 生産プロセス開発部 西部 隆宏に執筆いただいたものです。

細胞外小胞 (Extracellular vesicle/EV) は、エクソソームやマイクロベシクルといった細胞から分泌される脂質二重膜の小胞体の総称である1)。近年、間葉系幹細胞(Mesenchymal stem cell : MSC)など一部の細胞に由来するEVが治療に有用である可能性が示されてきており2)、それに伴い、EVを利用した治療用製剤、EV製剤の利用に関連した技術開発も活発化している...

ライフサイエンス 連載

【連載】幹細胞由来EV ~治療、診断、化粧品への展開~「第2回 歯肉幹細胞由来エクソソームを応用した歯周炎治療の 開発に向けて」

本記事は、和光純薬時報 Vol.90 No.4(2022年10月号)において、九州大学病院 歯周病科 福田 隆男様に執筆いただいたものです。

歯周炎は口腔内の歯周病細菌によって引き起こされる慢性炎症で、歯を支える歯槽骨の吸収を特徴とする。しかし通常の歯周炎治療は、細菌性プラークとその足場となる歯石除去を中心とした原因除去療法が中心である。そのため、歯周炎で喪失した歯槽骨の再生はほとんど期待できず、病状の進行を食い止める対処療法であるのが現状である。

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