siyaku blog

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ライフサイエンス

ライフサイエンス 総説

【総説】パーキンソン病とその関連疾患の血液バイオマーカーとしての血中カフェイン濃度の有用性

本記事は、和光純薬時報 Vol.92 No.1(2024年1月号)において、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 量子医科学研究所 脳機能イメージング研究部 徳田 隆彦様に執筆いただいたものです。

パーキンソン病(PD)は有病率が10万人あたり約150人に上る我が国で2番目に多い神経変性疾患であり、また加齢によって有病率が増加し後期高齢者では100人に2〜3人が発症する。PD患者脳に生じている特異的な生化学的・病理学的異常を反映する客観的なバイオマーカー(BM)が必要である。

合成・材料 ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】皮膚及び毛髪のダメージ修復性保湿剤

本記事は、和光純薬時報 Vol.92 No.1(2024年1月号)において、弊社 マテリアル戦略部 小林 理子、岡本 佳樹に執筆いただいたものです。

いつの時代も美しく健康な肌や髪は人々の憧れである。 しかしながら、我々を取り囲む環境には紫外線をはじめとする多くの外的ストレスが存在しており、特に昨今、肌ではマスクによる擦れや蒸れ、髪ではヘアカラーやパーマ、ドライヤーやアイロンによる熱など、さまざまなストレスによりダメージを受けている。 肌や髪のダメージを受けた部位を集中的に修復させることができれば、美しく健康な肌や髪を取り戻す修復ケアがより効果...

培養 ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】ヒトiPSC由来腸管上皮細胞F-hiSIEC™(エフ・ハイシーク)を用いた腸内細菌共培養

本記事は、和光純薬時報 Vol.92 No.1(2024年1月号)において、富士フイルム株式会社 バイオサイエンス&エンジニアリング研究所 山﨑 奈穂様、望月 清一様に執筆いただいたものです。

ヒトiPSC由来腸管上皮細胞 F-hiSIEC™(エフ・ハイシーク)は、FUJIFILMが保有するiPS細胞関連の技術と名古屋市立大学の松永教授が持つ分化誘導技術を組み合わせて作製した細胞です。

ライフサイエンス 総説

【総説】炎症時におけるミクログリアのダイナミクス

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.4(2023年10月号)において、京都工芸繊維大学 応用生物学系 宮田 清司様に執筆いただいたものです。

グリア細胞の一種であるミクログリアは、中枢神経系に存在する常在性マクロファージで、齧歯類の脳では細胞の5〜12%の比率で存在しています。ミクログリアは、感染や損傷による炎症時に活性化されることから、中枢神経系の免疫担当細胞と言われています。しかし、最近の研究では、ミクログリアは正常条件下でも細胞質突起により周囲の微小環境を感知し中枢神経系の機能と恒常性を制御していることが明らかになっています。

培養 ライフサイエンス 総説

【連載】幹細胞由来EV~治療、診断、化粧品への展開~ 第4回 細胞外小胞の産業化に向けた標準開発の取り組み

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.4(2023年10月号)において、富士フイルムホールディングス株式会社 知的財産部 国際標準化推進室 河内 幾生様に執筆いただいたものです。

細胞は脂質二重膜を有する小胞にタンパク質や核酸などの機能分子を内包し、分泌している。分泌された小胞が、体液を通じて周囲の細胞や遠隔地の細胞へと運ばれ、その小胞を受容した細胞に機能分子を受け渡すことで、細胞間コミュニケーションツールとして様々な生命現象及び疾患に関与することが明らかになってきている。このような細胞外小胞(Extracellular vesicles : EVs)は、その産生経路もしく...

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