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ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】高等動物からの2本鎖RNA精製技術が可能とする高効率なRNAウイルスの網羅検出

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.2(2023年4月号)において、筑波大学 生命環境系1)、北海道大学 医学研究院 微生物学免疫学分野2) 浦山 俊一様1)、福原 崇介様2)に執筆いただいたものです。

人類がウイルスの存在を認知したのは1900年ごろであり、そのきっかけは動物や植物に起きた原因不明の伝染病であった。その原因となる病原体を探す過程で、当時知られていた最小の病原体(微生物)よりも小さく、異質な性状を有していたことから"ウイルス"と命名された。以降、様々なウイルスがあらゆる生物から見出され、現在、細胞性生物に普遍的に存在する絶対寄生性の因子であると考えられている。

ライフサイエンス 総説

【テクニカルレポート】パラダイムシフトとしてのスフェロイド・オルガノイド共培養

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.2(2023年4月号)において、株式会社ギンレイラボ 島崎 猛夫様に執筆いただいたものです。

細胞培養方法としては、シャーレの上で細胞を培養して同一種の細胞を集団で解析する単層静置培養法、培養液を撹拌することで浮遊状態を保ったまま細胞を培養する浮遊培養法、ゲル状基質を用いて培養する方法など種々の方法があります。これらの技術は古くから存在しています。1962年には、Boydenらが細胞遊走アッセイ法を開発1)し、後にセルカルチャーインサートと一般呼称される培養液を介した非接触共培養に利用され...

ライフサイエンス 総説

【総説】脳内の愛情・幸せの素 オキシトシンをとらえる

本記事は、和光純薬時報 Vol.91 No.2(2023年4月号)において、大阪大学医学系研究科 稲生 大輔様に執筆いただいたものです。

オキシトシンは「愛情ホルモン」や「幸せホルモン」とよばれる脳内で産生される情報伝達分子です。発見当初は、メス個体の出産や授乳時に血中に分泌される末梢ホルモンとしてとらえられていましたが、後に脳内でも直接作用し多様な生体機能を制御することも明らかになってきました。その二つ名が示す通り、育児・絆・社会的行動と強く関わるほか、食欲や代謝の制御、ストレス軽減など、幅広い機能を持つことが知られています。最近...

培養 ライフサイエンス

ヒトiPSC由来腸管上皮細胞 F-hiSIEC アプリケーションのご紹介②

小腸には体中の免疫細胞の約 7 割が集まっており、生体の免疫システムを制御する、重要な器官です。 同時に腸内細菌が存在することで腸管免疫に重要な役割を果たしています。腸管免疫が作用する経路は2通りあります。

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IVT-mRNAを用いた癌CAR-T細胞免疫療法の進展

TriLink BioTechnologesのブログメディア「Zone in with Zon」の”Advances in Cancer CAR T-Cell Immunotherapy Using IVT-mRNA”を許可を得て翻訳・編集した記事です。

T細胞は、発癌性腫瘍の排除などのヒトの免疫系による監視に不可欠な免疫細胞である。T細胞は、外来細胞や癌細胞を識別するために、T細胞受容体(TCR)を利用し、抗原提示細胞の表面にある抗原ペプチドを認識する。

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