動脈管開存症治療薬・イブプロフェンの投与が超低出生体重児の腎機能に与える影響
本記事は、シミックホールディングス株式会社が編集する「News Letter L-FABP No.16」をもとに掲載しています。
胎児期には肺での呼吸をせず、肺動脈から大動脈へと肺をバイパスして血液を送る仕組みが存在している。この役割を果たす動脈管は通常は生後数週間で完全に閉じてしまうが、特に早産児の場合などはその発達が未熟であるために開いたままの状態となることがある。この状態は動脈管開存症 (PDA)と呼ばれ、心不全や肺出血、腎機能不全、壊死性腸炎などが生じる原因となるおそれがある。