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分析

分析 クロマトQ&A

【クロマトQ&A】カラムの性能をチェックする場合、標準品としては何を使用したらよいですか。

本記事は、Analytical Circle No.1(1996年5月号)に掲載されたものです。

カラムは丁寧に使用していても劣化を避けることはできません。使用中の急なトラブルをできる限り回避するためにも、カラムを定期的にチェックし現状を把握することが重要です。 ここでは簡単な方法としてカラム出荷時の検査方法をご紹介します。 当社ではODSカラムの場合、1)ウラシル 2)ベンゼン 3)ナフタレンの3成分により理論段数(N)、保持能(k')、分離係数(α)、ピーク対称性(S)をチェックしています...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】生体試料直接分析用充填剤の開発の試み

本記事は、和光純薬時報 Vol.64 No.2(1996年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

血清などのタンパク質を多量に含む生体試料中の成分、薬物をODS等の充填剤で分析する場合の最大の問題は、前処理として除タンパク操作が必要になる点にある。近年、前処理操作を行うことなく生体成分を直接分析可能な充填剤の開発が進められ、その有用性が示されてきた。これら充填剤のうち主なものを示せば①タンパク質コートODS充填剤、②ピンカートンカラムが先駆的な役割を果たした内面逆相充填剤、③シールド制御充填剤...

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【テクニカルレポート】特性の異なるODS充填剤の有効利用法について

本記事は、和光純薬時報 Vol.64 No.1(1996年1月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

国内市場において、その使用実績から推定すればシリカODS充填剤が支配的であり、数多くのブランドが存在する。しかし、一口にODS充填剤と言ってもシリカゲル基材の特性(比表面積、細孔径、細孔分布、金属不純物の含有量など)や、表面修飾方法(ODS基の導入方法、ODS基の導入量、エンドキャッピング方法)により分離特性は大きく異なっている。 その一方で、分析条件の最適化検討は、選ばれた1種類のODS充填剤を...

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【テクニカルレポート】HPLC 法における短時間分析について その2

本記事は、和光純薬時報 Vol.63 No.4(1995年10月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

前報までに、短時間分析を達成する方法として、(1) 高性能充填剤(平均粒子径:3 µmなど)をパッキングしたショートカラムの利用と、(2) 逆相系充填剤の場合ならアルキル鎖長の短いもの(例えばC18→C8)の利用を紹介した。前者の場合は各成分間の分離係数を変えることなく短時間分析が可能であり、後者の場合は疎水性化合物の保持を特異的に減少させる効果があった。

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【テクニカルレポート】HPLC 法における短時間分析について

本記事は、和光純薬時報 Vol.63 No.3(1995年7月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。

ここ10年近くHPLC用充填剤の研究開発と応用に携わっており、実際にHPLCを使用する機会も多い。この時何時も思うことは、もっと短時間分析できないか?ということである。通常のHPLC分析に要する時間は速くても10分/検体程度であり、臨床検査分野における自動分析装置の検体処理スピードに比べてその差は歴然としている。 もちろん両者を比べること自体が無意味であることは言うまでもないが、1回の測定から得ら...

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