【テクニカルレポート】セミミクロフロー領域におけるカラムサイズの影響
本記事は、和光純薬時報 Vol.61 No.3(1993年7月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。
近年、分析試料の微量化に伴う高感度化、LC-MS への対応、及び移動相溶媒の節約の目的で、カラム壁方向への溶質の拡散が抑制可能な内径 2 mm 程度のセミミクロカラムの使用が増しています。しかし、カラムの内径が小さくなれば、①使用時の圧力が高くなり装置やカラムの劣化を速める原因となったり、②カラムへの最適充填が困難となり理論どおりの性能が発揮されないなどの問題がありました。
今回これらの問題を解決...
