【テクニカルレポート】Wakosil-II 5C18HG による尿中δ-アミノレブリン酸の測定
本記事は、和光純薬時報 Vol.60 No.2(1992年4月号)において、和光純薬工業 大阪研究所 上森 仁志が執筆したものです。
鉛は金属としての優れた特性から、あらゆる産業分野で幅広く利用されています。しかし鉛の暴露は人体にさまざまな悪影響を与えたことから、鉛を取扱う業務に従事する作業者の特殊健康診断が実施されており、この診断方法のひとつとして尿中に排泄されるδ-アミノレブリン酸の測定が広く行われています。
δ-アミノレブリン酸(ALA)は、ヘム生合成過程の前駆体として、δ-アミノレブリン酸合成酵素(ALA-S)の作用によ...