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テクニカルレポート

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】QTOF を用いた水質 LC-MS/MS 対象農薬の一斉分析(水道法 水質管理目標設定項目 別添方法 20 の 2)

本記事は、和光純薬時報 Vol.88 No.1(2020年1月号)において、SCIEX アプリケーションサポート部 秋山 愛子様、会田 祐司様に執筆いただいたものです。

水道水の安全管理のため、多種多様な検査が日々実施されている。その中には、水道法による水質基準を始め、水質管理上留意すべき項目として水質管理目標設定項目、さらには毒性評価が定まらない物質や水道水中での検出実態が明らかでない項目が要検討項目と位置づけられている。 水質管理目標設定項目として測定・評価されている農薬類(水質管理目標設定項目15)のうち、固相抽出による前処理後に GC-MS や LC-MS...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】新規組織化学染色脱色法

本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.4(2019年10月号)において、麻布大学獣医学部 解剖学第二研究室 小澤 秋沙様に執筆いただいたものです。

本法は組織化学染色として臨床検査及び研究で最も汎用されているヘマトキシリン・エオジン(HE)染色またはマッソン・トリクローム(MT)染色で染色された組織切片を脱色し、他の染色への再利用を可能にする方法である。 これまで1つの組織化学染色につき最低組織切片1 枚を用いることが一般的であり、そのため組織化学染色の方法の数だけの組織切片を用意することが必要である。しかし、組織切片作製には手技の熟練及び組...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】Wakopak® Core C18 ADRA を用いた皮膚感作性評価法"ADRA"の習熟化合物の分析例

本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.4(2019年10月号)において、富士フイルム和光純薬 機能性材料研究所 須藤 勇紀が執筆したものです。

今般、動物愛護や動物実験に関する3Rs(Reduction:削減、 Refinement:苦痛の軽減、 Replacement:置き換え)の観点により動物実験に対する規制が進んでいます。特にEUでは1993年から化粧品に対する動物実験が段階的に禁止、2003年には2013年以降にEU域内では動物実験を行った原料を含む化粧品販売禁止の指令1)が出され、2009年には規則化2)されました。 このような...

分析 テクニカルレポート

【テクニカルレポート】特定悪臭物質アルデヒド類 6 種及び多成分測定に対応した HPLC 用カラムの開発

本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.3(2019年7月号)において、富士フイルム和光純薬 ケミカル開発本部 機能性材料研究所 久保田 守が執筆したものです。

悪臭は、人に不快感や嫌悪感を与えるにおいの総称で、騒音や振動と共に感覚公害と呼ばれる公害の一種です。悪臭防止法では、特定悪臭物質(現在22物質)及び臭気指数により排出制限を設けています。アルデヒド類は物質により刺激的かつ焦げたにおいを放ち、6物質が特定悪臭物質に指定されています1, 2)。同法においてこの6物質(表1)の測定には、ガスクロマトグラフ(GC)法、ガスクロマトグラフ質量分析(GC/MS...

ライフサイエンス テクニカルレポート

【テクニカルレポート】細胞外小胞の蛍光標識とその問題点

本記事は、和光純薬時報 Vol.86 No.4(2018年10月号)において、富士フイルム和光純薬 ライフサイエンス研究所 請川 亮が執筆したものです。

Exosomeを始めとする細胞外小胞はさまざまな細胞から放出される膜小胞であり、細胞間情報伝達のメッセンジャーとしての役割や疾患バイオマーカーとして近年高い関心を集めている1)。それ故に、ここ数年でさまざまな研究分野において exosome 研究が広がってきているが、実験技術は発展途上であり、改善すべき課題が数多く存在する。 その中で、我々は新規アフィニティー単離法である'PS アフィニティー法'...

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