【テクニカルレポート】特定悪臭物質アルデヒド類 6 種及び多成分測定に対応した HPLC 用カラムの開発
本記事は、和光純薬時報 Vol.87 No.3(2019年7月号)において、富士フイルム和光純薬 ケミカル開発本部 機能性材料研究所 久保田 守が執筆したものです。
悪臭は、人に不快感や嫌悪感を与えるにおいの総称で、騒音や振動と共に感覚公害と呼ばれる公害の一種です。悪臭防止法では、特定悪臭物質(現在22物質)及び臭気指数により排出制限を設けています。アルデヒド類は物質により刺激的かつ焦げたにおいを放ち、6物質が特定悪臭物質に指定されています1, 2)。同法においてこの6物質(表1)の測定には、ガスクロマトグラフ(GC)法、ガスクロマトグラフ質量分析(GC/MS...